第3話
「ふむ」
腕を組み周りを見渡す主人公こと
クロノ キシ
漆黒フルプレートアーマーの黒騎士。
少女が暴漢に襲われてたのかな?
すごいよなあ。
涙ながらに立ち向かっていくなんて
偉いし、なぜか観いってしまいそうになる
美しさがある。よし助けるか!
うわ!
なんか変な魔物(悪魔)が
色のついた石飛ばしてきたぞ(蒼い炎)
と、オレことクロノキシは異世界の王子だ。
父親のパパン王が統治する異世界は基本平和。
そう!退屈なのだ!
パパンは武力で神すらも従わせたりすると
謳ってるほどの厨二病患者…。
まあ、おれもそろそろ卒業しなきゃと
思ってはいるが…
こじらせ
未だに17歳で厨二病患者だ!
漆黒のフルプレートでごっこ遊びなう。
んで、パパン王の宝物庫を毎回漁り
今日は、なにをしようかなあ?と…
ん? 異世界への転移石?しかもランダム…
よし! 家出しよう! ちょっとだけ笑
ランダムで異界の星へ飛ばされるが
帰還の転移石あるし大丈夫だろ!
魔力のない雑魚なオレでも大丈夫だろうと
ランダム転移してみた。
そしたら ダンジョン内とおぼしき中で
少女が泣きながら
変態に立ち向かってる。
「美しい。」
と小さい声ながら思ってたことが口に出てた。
オレは魔力0の雑魚だから撃退出来るかは
わからないが、
少女を見捨てて帰還するほど薄情にはなれない。
しかも少女は見た目が神官だし
武力とは無縁だろに…
そっと少女の肩に手をおき
「…」
緊張からしゃべれねえオレ!!!爆
「何者です??」
と悪魔が尋ねてきた。
「…」
聖女はわけがわからなくなっていた。
魔法少女が焼かれたあの蒼い炎に飲まれて
死ぬと思っていたら
大柄な黒騎士がなぜか何処からともなく
出現し、なおかつわたしを庇ってくれて
前に立っていた。
暖かくはないはずのフルプレートの手を
肩に置かれ
暖かい気持ちになっていた。
安心感からか、ぺたんと脱力し
膝から地面に崩れおちてしまったわたし。
もしかしたらと 悪魔に勝てる御方の
助っ人!?
と、祈る思いでわたしは、黒騎士を見ていた。
(援軍か?)
(どっかの探索者チームか?)
(見たことない)
(探索者ランク外かあ?)
(がんばって時間だけでも稼いでくれ)
(けど蒼い炎ふせいだぞ!)
(あなたの勇気に敬意を)
(孫をたすけ…)
(娘をたす…)
「魔力も感知出来ないですし取るに足らない
雑魚ですかね 装備は良さそうですが…」
と、悪魔は警戒していたのがアホらしくなった。
「…」
黒騎士が背中から大きな大剣をかまえる
黒オーラのようなものが全身にまとう
まるで意思があるように…
「くっ!それなりにやりそうには見えますが
ハッタリですよね?」
と油断しまくりの悪魔
とりあえず特大の蒼い炎を黒騎士に向けて連発した
「さすがにこれは耐えれないでしょう!!
魔界四天王の力味わいなさい!」
自己紹介しながら悪魔は黒騎士に攻撃している。
「あっ…」
と頭を手で抑えうずくまる聖女。
蒼い炎の凄まじい威力に恐怖している。
だが…
「ふん!!」 黒一閃
音を置き去りに蒼い炎ごとバスターソードで
一刀両断した黒騎士。
足場も50センチ以上は陥没したか
踏ん張りが効かなかったにも関わらず
凄まじい轟音を振動の余波がダンジョンに響き
わたる。
蒼い炎を両断し、そのまま悪魔ごと漆黒の斬撃で
真っ二つになった。
「あひっ」
壁ごと両断しどこまで達してるかわからない
くらいの威力だった。
悪魔は霧になり消滅 討伐完了。
その霧が集まり悪魔は魔石と化した。
そしてその魔石は
ゴブリンとはくらべものにはならない大きさ。
拳台の大きさで2.300万の価値があると
言われてる。
だが悪魔の魔石は人間の等身大魔石と化していた。
1億円はありそうな大きさだった…
(すげー)
(一刀両断かよ)
(あれ?これやらせ?なにかの宣伝?)
(黒騎士様かっこいい)
(救助は?)
(救助隊はなにしてるの?はやく!)
(娘は助かったのか?)
聖女はいつまでもうずくまって震えていたが
一向にあの蒼い炎が来ないのだ。
顔をあげたら
黒騎士と人間くらいのサイズの魔石だけが
そこにはあった。
「あ、あ、あ…」
助かったの?よくわからない…
混乱していて
上手く言葉が発せない聖女。
ただただ涙を流していた。
黒騎士は大剣のバスターソードを
しまい周りを見渡していた。
「はっ!」
聖女は気づいた パーティーメンバーのことを!
仲間の亡骸をせめてと …
まずは親友の魔法少女ちゃんのとこに行く。
いまだ恐怖で震える足を引きづりながら近づく
「ごめんね、ごめんね…」
と、涙をながしながら回復魔法を使った。
もう助からないのはわかってる…
ただそれでも何もせずにはいられなかったのだ
もう意味のない回復魔法を行使し続けた。
黒騎士ことオレは
「うーん…」
なんかへんな石か砂かなげてくる
激弱暴漢は撃退したが…
おや?お仲間さんかな?
あらら重症やんけてを
罠かなにかに掛かったのかな?
お、神官さんなんか手光ってるけど
治してるんか?
けどなんにもなってないな
照らしてるだけ?
わからない…
エリクサー 宝物庫からパクってきてるのあるし
あげたほうがいいのかな?
けどコレがなにか漫才やドッキリだったら
責任取れないし…
腕を組み悩んだりしてたら、
神官の少女が
「ウエーん!!!」
大声で、泣き出したのだった。
− − − − − − − − − − − − − −
読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
☆ ♡ コメント など
いつも本当にありがとうございます。
励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。
思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます