第49話
爬虫類にやられた勇者が
鬼の形相でこちらを睨んでくる。
「「ひっっ!!」」と、怯えて
オレの後ろに隠れた
聖女と魔法少女
あれは…殺意ではなく
嫉妬や憎悪か? そんな感情を読みとるオレ。
あかん…
これ…
オレ…完全に痴話喧嘩に巻き込まれとる…
勇者は黒騎士のオレに攻撃しようとしてきてる。
後ろの少女たちが巻き添えをくらうのは
さすがにまずい。
だが痴話喧嘩で反撃したら
それは少女たちを誑かしていると
いうことを認めてしまうことになる。
どうする…
あ、オレがいないくなればいいんだ!
よし帰ろう! もらった別荘分は働いたはず。
さすがに少女たちには危害を加える
気配はないしな。ではオレは退散するか…
と
凄まじい速さで横から壁を貫通してきている物体の気配を感じた
来る…
少女を庇うように手を広げるオレ
まぁ何が来ているかはわかっている。
パフォーマンスだ!
「黒騎士!貴様!許さーん!
僕の聖女と、愛人の魔法少女ちゃんを誑かすなーーぐわあああああっー!」
訳わからんことを叫びながら何かにぶつかって
吹き飛ばされた勇者
「く…一体何が…ヒィィィ!!」 じょばばばばっ
失禁した勇者
「うおっ!あれは…」タンク
(ドラゴンだあ!)
(あれ?前に黒騎士が乗ってた)
(漆黒のドラゴン かっけえ)
(すごい迫力)
(あれ?勇者また漏らしてね?)
(まえの悪魔のときも…だったしな笑)
(ざまあw)
(今日は一段とウザかったからな!罰あたっとる)
「きゅおおおー(ご主人〜やっと見つけた)」
前にダンジョン 最果て70階層ボスの間
にて痛めつけ回復してやったら
懐かれたドラゴンだった。
自国の王宮で飼いたいため パパンにお願いし
武道大会に出るのを条件に 許可をもらったが
すっかり今まで忘れてたのだ。
ドラゴンは黒騎士と一緒に帰えれるから
ダンジョンで待てと言われ待っていたが
四天王悪魔ナンバー3が
ランダム転移して襲いかかってき
ビビって逃げてきた。
黒騎士と戦い ボコボコにされてから
ドラゴンは自分が弱いと勘違いしている。
そしてダンジョンを彷徨っていたのだ。
ちなみに四天王悪魔ナンバー3は
ドラゴンが逃げるときに
発した雄叫びの衝撃波で既にもう消滅している。
だが、勇者パーティーは四天王悪魔最弱にすら
全く歯が立たなかった。
悪魔も決して弱いわけではないのだろう。
さらにこのドラゴンは神竜 神格を持つ
神の末席なのだった。
「初めてみた…すごい…」聖女
「ドラゴン」魔法少女
黒騎士が横にいる安心感で
二人はあまり動揺はなかった。
勇者とタンクは武装リザードマン戦もあり
満身創痍からか、ドラゴンを一目見て気絶。
オレ
クククっ これは一石二鳥だ!
両腕に抱き着いてる
聖女 魔法少女の腕を優しく振りほどく。
「「あ…」」 切なそうに声を発した二人…
「またな」
爬虫類が苦手だろうによく頑張って二人は
退治出来たな! 偉い偉い!
ではおさらば!
「「あうあぅ…」」
黒騎士にまたな
とイケボで言われ顔を紅らめる聖女
魔法少女
そしてドラゴンの背に乗るオレ
「遅れた詫びだドラゴン!
カッコよく退場しようか
皆見てるしな。」
オレはフルプレートを解除した。
フルプレートの鎧さんが
顔バレしたくないのをわかってくれて
オレの顔に漆黒のモヤがかかる。
そしてドラゴンにフルプレートを自動装着させた。
サイズは自由自在
この呪われたフルプレートどんな者ですら
触れただけで消滅する
誰も着ることは許されない!
黒騎士以外は…
ただ意思があるからきちんと黒騎士の意図を汲める
そして 鎧が装着されたドラゴンは
漆黒のアーマード ドラゴンとなった。
「ギャオオオオーー!!(嬉しいありがとう!)」
ドラゴン
見た目だけでもかなり強そうだと思ったオレ
うん!カッコいいじゃないか!
(実際かなりつよい)
ドラゴンの嬉しい咆哮が響き
すごい衝撃波が出た。
けど鎧さんの漆黒のモヤがきちんと
防波堤になって少女達に余波は行っていない。
鎧さんがまたオレの意図を汲んでくれたのだろう。
少女たちの被害は大丈夫。
「わたしはもう行く」
とアーマード ドラゴンに乗った
黒騎士は転移し姿を消したのだった。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
☆ ♡ コメント など
いつも本当にありがとうございます。
励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。
思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m
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