第55話

思ったよりいい出来だった。オレ

見習い劇団員から

一般劇団員へ昇格した気分だ。

嬉しい。


今回は勝てたが、やはり剣技はあちらが上だ

最後の二撃目 実はちょっと速度あげてしまった。

元々、一番隊組長なる人物と同じチカラ、 

速度に合わせて

剣技で勝ちたかったがつい…負けたくなくて…

本来はオレの負けだ。

反則勝ちみたいにしてしまったが… 


勝者からの命令と言うかたちにして

最後のセリフで有耶無耶にしてやった。



「わ、わかった…ありがとう

だけど完敗だったよ。

君はどこかに所属してる人?」一番隊組長



「いや…」どこにも所属してない

自称一般劇団員に昇格したオレ。



「なら依頼で来た口か…

よかったら国盗りなんて辞めて

僕の隊宿舎に来ないかい?」

この強さだ、寝返えらせたい。

隊の皆にも紹介したいと思った一番隊組長。



依頼? ああ、パパンのね!

国盗り?? よくわからんが… 

まあ腹減ってきたしなあ。

もちろん金はない!

「ああ、世話になろう」

オレ


「え??本当に?

依頼はいいの? 嬉しいよ!

あ、もちろん連れの竜もお世話するね!

広い敷地がある 

ただ食料…どれくらいたべるのかな?」

まさかあっさり寝返るとは思ってなくびっくりした

一番隊組長。



「依頼は今はいい…

ドラゴンは、普通に人間の一人前だ。 

本来なら食事は必要ないが

それでは可哀想だからな。」 

どうせ、いきなり国主には会えそうに無い。

こうやっていきなり取り囲まれたし。

いつか会える機会は来るだろう…

とりあえず疲れたからしばらくやっかいになり

気が向いたら国主に会いにいくか…



「そうか なら大丈夫だよ!

今から僕の隊宿舎へいこう!!

総員帰還!」一番隊組長


「「「はっ!」」」モブ隊士



ちゃっかり刀借りパクしたオレ。

アーマード ドラゴンの背に乗り

仁王立ちし飛んで一番隊組長について行った。


そして一番隊 隊宿舎へ一般劇団員として 

その門をくぐった。オレ。

ドラゴンは広い敷地へ

今はご飯をもらいゆっくりしていた。

一応危害を加えるヤツがいたら

反撃していいと殺しも許可を出した。

最悪ドラゴンが遅れをとっても鎧さんが

何とかしてくれるだろう。

それでも討たれたら それまでだろう。

諦めてくれ オレにはどうにも出来ない。

まあ…そうなる前に助けにいくよ!


と、

部屋でくつろいでいたら

モブ隊士がきた 

組長とオレの戦いを見ていない者達みたいだ。

見ない顔だから。

「おい!!新入り!  

掃除 夕餉の準備をする!

こい!!」

いきる先輩モブ隊士。


「いかん!!」オレ


「てめっ!!新入りのくせに

ちょっと組長に気に入られたからって!

いい気になるなよ!」

「「そうだそうだ!!」」

先輩モブ隊士三人組

殴って来ようと凄んできた。


だがこちらにくる組長の気配をオレは感じて

面倒だから任せようとした。


だが…

「それに、へんな黒のクソトカゲに

乗って来ただあ!

ダセーな! こんなとこに連れてくるな! 

アホか!

今日焼いてクソトカゲ食ってやるからな!!」

先輩モブ隊士が言う。


ああ…

だめだ…


もう、あいつはオレの家族、

もといペットだ…

オレの悪口ならいい…だいたい事実だし

我慢できるが…


オレの

心が急速に冷えていく…


殺す!



オレの殺意!!!

漆黒のモヤが一番隊組長から

借りパクした刀にかかる


そして黒刀となった。


「お前達なにをしている!!」一番隊組長


「あ、組長! 

新入りが隊の決まりを守らないんです! 

だから…あ、あ、あ、」



黒一閃 

目にも見えない漆黒の斬撃。


一瞬にしてモブ隊士三人の首を切り飛ばし

倒れる自身の体の上に首を着地させたオレ。

出血はしないよう 

両断面には黒いモヤがかかってる。

返り血は汚いからな。


首をはねられたのに気づくモブ隊士3人

「あ、うあ、あ、あ、オレの体

うぁああああああ、あ、あ…」

目と鼻水でぐちゃぐちゃになる顔

徐々に目から光が消え 

状況を理解して苦しみながら死んでいった。




「…」

オレは

その光景を漆黒の眼差しで見下ろしていた。





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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが

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いつも本当にありがとうございます。

励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。

思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m








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