第25話


ここは自国の

Yahoo!isekaiドーム 武闘大会会場


決勝戦がはじまる。


ムニャムニャ


爆睡中のオレ

ベチャベチャ? そんな不快な感触が体から

いや服からか…

なんだろ… 大雨の中 

傘を差さず歩くベチャベチャな衣服のような、

不快感だ。 

まあそのレベルだ 着替えさせられてる?


目が徐々に覚めるがいまだ眠気まなこなオレ


王が王子を打ち負かすために頼んだ 

王宮魔法師団100人のデバフもりもりつき

衣装。

普通なら不快感を通り越し 

有名な冒険者さえ立っていられない、

いや意識が保てるかもわからない代物にまで

なっていた。



その

スポンサーTシャツ と短パン

デカデカと赤い文字で Yahoo!isekai

と書かれてる

この武闘大会会場の

オーナーがスポンサーだったみたい


まあ普段会場の名前とか気にしないからな。

普通 違う会社の広告を貼りそうなものだが

自社を徹底的に宣伝したかったのだろうか?

よくわからん…

回らない頭でオレは変なことを考えてた。


「お主!! あのときの 軟弱者ね!

英雄王の息子とはとんだお笑い草ね!

ここまでして準優勝の箔が欲しかったの?

まあ、いいわ。 

わたしの本命はもとより優勝ではないの!

お主の父上 英雄王に勝つことなの!

今まで通り一太刀で終わらせるわ! 

参る!」

と東国の姫がオレに向かって駆ける。


前日のコスプレパリピ軍団 姫と呼ばれてた少女

が、何やら叫んでる

眠気まなこなオレは話を聞いてなかった


いまも袴姿に 腰には二本の刀を差していた

東国の姫。

一本を鞘から抜き出し

片手に刀の柄をもち 

もう片手は刀身の先端に手を添え

腰を落とし 刺突(つき)の構え

音速の速さでオレに襲いかかってきた。


バチバチいって身体が光ってた東国の姫

雷の属性魔法かな?身体強化か?

オレは魔力0だからわからん。


だがまあ遅いな… スローモーションにみえる

は言いすぎだが…


何となくオレに危害を加えようと 

いや、何かに集中しようとすると

周りの時間がゆっくり感じる 動体視力 

いや人体の構造全てに反応出来るようになるオレ



 


王子は何もかもが別格に 

生物としての格そのものが違うのを

自分で理解していないのだ。





ひらりと紙一重に避けるオレ 余裕に。

もちろんカウンターはしない。

たしかパパンが、

スポンサーを宣伝しろといってた

なので

ロゴが観客席にみえるよう胸を張り 

手はロゴの部分を引っ張りながらゆっくり

武闘大会会場を廻り歩いたオレ。


 

「なっっ!」

急所を外し胴を確実に捉えた!

と思ったがひらりと王子に躱された。

いや…なにか変な動きをしてる 

服の胸の部分を観客に見せながら

まわり歩いてる

「ちっ!」わたしは舌打ちした。

たまたま王子の奇行な行動で 

避けれただけだ。

初めてこの大会 一太刀で決まらなかったわ…

「命拾いしたわね!!」

とわたしは言った。

殺しはルール違反だが

つい、わたしは言ってしまった。


今まで音速の一太刀で全ての選手に勝っていた。

そして目視出来ないほどの剣技だったが

リプレイVTRの映像宝珠からスローでながれ 

きちんと勝利が確認されていた。

そしてその美しい動きで観客を魅力していたのだ。


いまも観客の方を向きまわりながら歩いてる王子

背中が、がら空きだ。 こちらすら向いてない…

「頭がおかしいの?」 

試合中余所見をするほうが悪い。 

わたしは遊びで来たわけではない! 国の威信 

はたまた自分の願いのために遥々遠くから来た。

毎日毎日修練の日々

同期と遊んだことすらない

幼少の頃より毎日毎日大人たちと鍛錬して

来たの。

道楽王子とは、違うわ!!


終わりよ! と心でつぶやき王子の背後をとった

そして刺突(つき)を放ち刺さったように見えたが…感触がなく…

空を斬っていた。 

え? 消えた?



その瞬間わたしの耳もとから

「残ぞ「わー、なんだ、すげーおー 消えたぞ うしろにいるぞ!!」うだ」


王子の声と大歓声が同時に聞こえ 

なんて言われたか最後まで聞き取れなかった

東国の姫だった


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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが

☆ ♡ コメント など

いつも本当にありがとうございます。

励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。

思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m










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