第47話 ダンジョン深層31〜34階層
「よし 攻撃が効いてる!
見たかっ!黒騎士と視聴者共!」
ドヤ顔勇者
31.32.33階層と
ヒヤッとする場面は多々あるが
勇者パーティーはなんとかクリアしていた。
(いやいや、前出すぎ勇者!)
(チーム皆がお前一人に合わせてる)
(独断専行)
(ただの聖剣ゴリ押し)
(周りをちゃんと見ろ!皆疲れてるぞ!)
(魔法少女ちゃん 前と衣装違うつ)
(うわっまじだ! 純白のイメージだったのに…)
(全身黒くなってる)
(黒騎士め、NTRするなよ?!)
「うるさい、うるさい!!
クリア出来たんだ。
文句あるなら自分がやれよ
どうせ出来っこないんだから!!」
唾を飛ばしながら怒鳴る勇者
「ん…この黒騎士マントは一番お気に入り」
ニコっと笑う魔法少女
「…」
一切なにもしてないオレ
ついでに一言も喋っていない。
まあ同行だけのミッションだし
ただただ、マントを借りパクされた少女に
手を引かれてついていく簡単なお仕事。
タンクは勇者に襲いかかる攻撃を
一身に大盾で変わりに受けていた。
聖女は心ここにあらず
チラチラ 魔法少女と黒騎士が手を繋いでるのを
みながら適当に勇者にバフ
回復をかけてた。
あまり効果はなかった…
魔法少女は黒騎士と手を繋いだまま
遠距離から魔法で適当に支援していた。
34階層
苦戦し始める勇者パーティー
敵は武装したリザードマン
なかなか敵が素早く
単調な勇者の攻撃が当たらない
「く…僕の攻撃が当たらないだと?!
ちっ!!」
そしてタンクが庇い切れず被弾した。
聖女はすっかり勇者にバフ 回復を忘れ
黒騎士の横へ移動。
手をモジモジ動かしているだけ。
魔法少女は黒騎士と相変わらず
手を繋ぎながらの適当に遠距離攻撃魔法。
全然当たってない。
(もうバラバラだ…)
(チームワークとは…)
(だめだ!そろそろ負けそう)
(撤退したら?だめだめじゃん!)
(黒騎士参戦か??)
(黒騎士殿 万が一のときはぜひ
お願いする。)
(孫は大丈夫か?? あ、強い御仁の隣にいるし、
なんか大丈夫そうだのう)
「ハァハァ、ちょっとヤバいな…クソっ
全部黒騎士のせいだ…」
(状況はわかっていなく適当に悪態
をついた勇者。
聖女 魔法使いが黒騎士にかまけて
適当に参戦しているから実は的を得ていた)
「やばいぜ、次は捌ききれねえ…ハアハア…」
タンク
「クソ!大丈夫だ
僕がなんとか、なんとかする…聖女大丈夫だ!
僕が助ける…そしたらゴールインだあ!!!」
まだ付き合ってもない勇者が声高々に叫ぶ。
聖女は最近の勇者に嫌気がさしはじめてた。
どちらかというと今まで弟みたいに接していた。
いくら幼馴染でも 生配信で露骨なアピールを
やめてほしいと遠回しに伝えれば
(照れなくていいよ)という勇者の勘違い。
あげく助けてくれた黒騎士様には悪態ばかり
いつも、仲良し4人組 勇者パーティーだから
輪を乱したくなく…
だからスルーや濁して我慢していたのだった。
だけど魔法少女ちゃんが抜け駆けし
黒騎士様と手を繋いでから なんか面白くない…
モヤモヤしてらこの気持ちがわからないでいた。
気がついたら黒騎士の隣に立って
空いてる手を繋ぎたいとモジモジしている
聖女だった。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
☆ ♡ コメント など
いつも本当にありがとうございます。
励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。
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