第126話

ただ修練場で

鍛錬してただけのに、

聖女含む三人の美少女と

幼な可愛い魔法少女が喧嘩になりそう…


その中にいるオレ…

誰か助けてクレメンス…


「クロノ…」不安そうな魔法少女

「クロノさん!」聖女

「クロノ君!」生徒会長

「クロノサン!」アメリカ少女


本当なら逃げたい。

だが、オレの失踪と思われたのが原因で

魔法少女がこうなってしまった。

ならばちゃんとした道に正すのもオレの役目!

妹と似て甘えん坊な魔法少女、

つい手助けして上げたくなる。

それは兄の役目だな…。兄ではないが。


「あー、まずこの子がオレの失踪騒ぎで

情緒不安定なのはみんな知ってるか?」


頷く聖女、生徒会長、アメリカ少女。


「だから、なるべくこの子の

願いは叶えてあげたい。

…だが、かと言って友を蔑ろに 

していい訳ではない。

…友を手にかけたことがあるオレが

言っても伝わらないだろうが…」


「そんなことない!」魔法少女がオレに抱きつく


「よしよし、わかったわかった。

だからお前はオレの膝の上に乗りながら5人で

話さないか?」と魔法少女に優しくオレは言った。


「クロノが、ずっといてくれるなら我慢する!」

魔法少女


頷く三人の美少女達。


「良かった。なら順番に話を聞くからな。」

魔法少女の頭を撫でながら膝の上に

乗せたオレ。

とりあえず魔法少女は落ち着いたみたいだ。

みたか!妹がいるオレ

宥めるのも、慣れたもんよ!



「まずはわたしから…だいぶ前相談に

乗って頂いたおかげで、黒騎士様と

パーティー組めるようになりました。

本当にありがとうございます。」

頭を深々と下げる聖女

前はずっといろいろ上手くいかず

悩んでたみたいで、たまたま修練場にいる

オレに話しかけ、

好きにしたら?

と言ったら、好きにして上手くいったみたいだ。


「たまたまだ…。」うん、本当に…


「いえ、そんなことないです

なにかお返し…お礼がしたくて

今日はクロノさんを待ってました。」


「ならこの子とずっと友達でいてやってくれ

それで充分だ。」


「いえ、それはもちろんですが、きちんと形に

した物をと。」


「いや、本当に大丈夫なんだが…」


「いえ、そんな訳には!」

あ、

多分これ話、ループするやつだと気づくオレ。

本当になにも要らないしなあ…

うーん…

あ、黒騎士のときは

総理にもらった、高級旅館風別荘の自宅に

付いてた露天風呂!あれはよかった。

よし!


「金は出すから、露天風呂を手配出来ないか?

足りなかったらまたダンジョン探索はする。

借金で構わないし、無理なら貯まってからで

いいんだが…どうだろうか?」



「お任せください。いえ料金はいらないです!」

大きな胸を弾ませる聖女

総理の娘として、探索者としての有望株クロノと

友好的にいたいという打算だ。


「そ、そうか。助かる。して、

模擬戦は最後にして

アメリカと友好関係とは?

先ほどいったが…そちらがなにもしないなら、

オレからは特に何もしないんだが…」



「アメリカに遊びに来て下さい!」

アメリカ少女


「観光という意味か?」


「はい!!出来たらダンジョン

探索も一緒にしてほしいです。

戦いを見てみたくて!」


「まあ、いいが。すぐには無理だ

やることがある。

それでもいいなら」

まあアメリカダンジョンはちょっと気になるし。

観光ならありか。


「ありがとうございます。うれしいデス!」

と言い、ハグして頬に挨拶の口づけを

オレにしようと顔が近づいてきた。

アメリカ流挨拶か?

と、思ったら


「ダメ!」ドンッと軽く

アメリカ少女の大きな胸を押し

オレに近づかないようにした魔法少女

だった。


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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが

☆ ♡ コメント など

いつも本当にありがとうございます。

励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。

思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m









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