第262話
オレはブタオなるいじめられっこに
憑依中だ。
「ぐああああぁぁぁ!!!!」
と、父親の絶叫が響きわたった。
オレは、いじめっ子ヤンキーの父親
首、目掛け包丁を振り下ろしたが
なぜか腕が切断されていた。
親子の絆を見せつけられ
手元が狂ったな…
オレはシャツを脱ぎ止血してやった。
「誰か回復魔術が使えるならはやく治療してやれ
いい父親だな…ではな。」
と、オレは命を取らず立ち去った。
オレの父親
パパン王もあんな父親だ。
息子のためになら平気で命を差し出せる。
だからか咄嗟に思い出してしまい殺せなかった。
(い、いいの?もう一人の僕?)
と、心の中のブタオがオレに話しかけてきた。
「ああ…本当に手元が狂った。
あの父親の腕一本はお前の命より
大切なカードコレクション、あとは
幼馴染だったか?と同等と判断した。
これ以上はもう望むまい」
(…お互い庇いあってた
のは確かに僕も予想外だったよ…
だけどまだ僕の怒りが収まらないよ…)
「だから、路線変更だな!
復讐はオレが有名になり、あいつらを
悔しがらせてやろう!全国、
いや全世界にブタオの名を轟かせよう
ではないか?」
(で、できるかな僕…)
「お前の巨漢ゆえのチカラ、
パフォーマンスは見ただろう。
あれは本来お前のポテンシャルだ。
決死の覚悟があれば出来るさ。
探索者の最初あたりまではオレが
やってやるから後はブタオ!お前が
自分で好きにやれ」
(が、がんばってみるよ!
なんか出来そうな気がした!)
「その意気や良し!いまからギルドへ行くが
まずは着替えて風呂だな。」
と、ブタオにはオレのことは伏せ
もう一人のブタオの人格だと偽り話を
脳内でしといた。
「た、助かったのか…?
いや慈悲をもらえたのか…」
父親
「おやじ、ごめんよ。ごめんよ。
腕が、オレのせいで!」
いじめっ子ヤンキー
腕はさすがにエリクサーでないと治らないが、
嘘告幼馴染が
簡易回復魔術でいじめっ子ヤンキーと父親の二人を
回復した。
「悪鬼の如き強さだったが、
慈悲なる心をもち合わせてるみたいだな…
ならバカ息子の友達はさながら鬼神だな。」
「と、友達…?いや、さすがにそれは無理だろ…
オレブタオをずっといじめてたし…」
「成れるまで父さんはこの切断された
片腕、根に持ち続けるからな。」
「う…!わ、わかった…がんばる…
と、とりあえず病院いこうぜ…!」
「ああ、君たち二人も悪かったね。
怖かっただろう。後で相応の慰謝料を払うから。」
「「い、いえ…わたし達も実は一緒にいじめて
ました、ごめんなさい!!」」
と嘘告白幼馴染と
動画撮影ギャルが、頭を下げた。
「謝る相手が違うだろう。
なら3人とも宿題だな。
友達になれるまで彼に謝り続けなさい」
と、優しくいじめっ子ヤンキーの父親は
微笑んだのだった。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
☆ ♡ コメント など
いつも本当にありがとうございます。
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