第106話

王執務室

コンコン

「入れ」ぱぱん王


「失礼致します。今東国の使者より

坊ちゃまの遺体が

入ったと思われる棺が到着しました。」

メイド長


「そうか…」ぱぱん王



「如何なさいますか?」


「そこら辺の庭に埋めておけ」


「よろしいので?」


「ああ、適当な石に

元王子の墓って書いとけ。」


「かしこまりました。」


「ふぉっふぉっ適当じゃのう。」じいや


「構わない 息子もそれくらいでいいと

言うだろう」


「確かに 坊ちゃまなら言いそうですね」

メイド長


「本当にバカ息子だからなあ…」ぱぱん王



「ふぉっふぉっ だが愛する人のために

罪を全て背負って自害など 

並大抵、いや、殿下以外に誰もできますまい。」

じいや



「ああ、自慢の息子だ」



「自慢の坊ちゃまです」


「ふぉっふぉっだが東国の顛末は聞いたが

凄まじいのう」じいや


「血塗られた愛刀か…

悲惨な惨劇だったらしい…

一振りで100人近く一瞬に消滅か…」ぱぱん王


「ふぉっふぉっ

殿下がもし本気ならその程度では すみますまい。

国なんて一瞬じゃろうて」

じいや


「東国の姫も 坊ちゃまを守ろうと

自害しようとしたとは…お互いに報われない

ですね」メイド長


「ああ、幸せにはなってほしいが

どうだろうな… 

東国の姫はもう婚姻の話は二度としないから 

今は婚約とかの話

全て断ってるらしいな…一生独身

の覚悟かも知れんな…」ぱぱん王


「ふぉっふぉっ

殿下は愛されてますなあ」じいや



「全くそのとおりです」メイド長


「今回のおかげで東国とは戦争にもならず

滅ぼさずに、済むな。

犠牲も最少限…。やはり息子は王の器だな…」

ぱぱん王


「ふぉっふぉっ ただ、本人にやる気が最初

から無いようで 今じゃ元王子 

大罪人にて処刑されたと

悪名が、更に広まったじゃろうて」じいや


「悲しすぎます、坊ちゃまだけが

いつも、こんな目に…」メイド長


「息子の選んだ道だ…

して次は娘を女王に、せねばいかんのだったな。」

ぱぱん王


「ふぉっふぉっ姫殿下なら

きっと大丈夫ですしょう」じいや


「はい、お姫様ならご心配は無用かと」

メイド長



「だな…

さて息子の墓にとりあえず

墓参りみたくしに行くか」ぱぱん王


「ふぉっふぉっ 民衆の目が

ありますでな」じいや


「はい お供致します。」メイド長


そこら辺の庭に

適当に棺が埋められ


適当な石に 元王子の墓 とマジックで

乱暴に書かれ


皆適当に墓参りしていくのだった…。

お供え物どころかゴミが散乱していたらしい。





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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが

☆ ♡ コメント など

いつも本当にありがとうございます。

励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。

思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m




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