第29話
オレの方に落ちてくる東国の姫
抱きしめるのは絶対無しだ
多分だが未婚だろうし…
あ、ピコーん! 閃いた!
目にも止まらぬ早業で
オレは落ちてきた東国の姫が差してる
刀の柄をキャッチし握る
そして うーん… うーん…
もう片方の手で
胸を!いやいや社会的に死ぬ。
おしり! 同じく死ぬ。
頭! いや最近は頭もセクハラらしい。
肩か首か…
ちょっと肩は袴がはだけかけてる…
なら首か!!
優しく東の姫の首を持ち上げた
もちろん支点、力点、作用点 の原理で
首と腰に差してある納刀されたままの柄
これを片手ずつ優しく持つ。
東国の姫の首…いや、体のいたるとこに負担は
ないはず。
ゆっくり降ろそうとするが
あ、この役者姫は仕事にあれだけの
プライドがあるプロだ!
せめて、審判が負けを宣言してから、
降ろそうかな。
過去のリプレイVTRは映像宝珠に記録が残るし
起きて見返したときに、
病気の発作が出てもなお負けを宣言されるまで
膝を屈してない
と、プロ根性がさらに保てるだろう!
命懸けでプロ根性を保っていいか
はわからないが
…
まあ安全に仕事はしてほしいものだ。
よし!!
そうときまればすぐ大声で
「おい!審判! 勝敗の宣言をしろ 」
東国の姫の首を持ったまま言い放つオレ。
この役者姫の頑張りで素晴らしい
八百長ができた
まるで自分のことのように誇らしい
思わず笑みが溢れたオレ…
「ひいいいい!!ゆ、ゆ、。優勝者 王子
王子ぃぃぃー!!!」
なぜか発狂
まわりもシンとしていた
あれ盛り上がり称える場面では?
審判は
いやリポーター
いや観客の皆は
絶句していた…
この試合絶対王子は 不正していたであろう
それはトーナメント表からもわかっていた。
いきなり決勝が一回戦の王子 いきなり追加枠
今でも親の王の権力を使いすぎだ。
だが、だがそれでも…
東国の姫を嬲りすぎだ…
あんないたいけな
ましてや姫という立場のお方をあんなにも残酷に…
いや、勝敗など、とうに決まってるのに
今は首を締めてるように見える…
意識は完全に失っている少女を
また嬲るつもりか…
さすがに、まずいと思ったのか
勝敗を宣言しろと王子から言われる審判。
ニヤッと笑ってる王子
王子の頭は姫の血をたくさん被った
状態で…
お、恐ろしい…
王の粛清もみたことはあるが これは
また別格の恐ろしさだった…
ただただ王子が恐ろしかった
会場の一同はみんなそう思ったのだった。
王族専用VIPルーム
パパン王は息子の王子の試合をみていた。
そこに同席している
じいや
メイド長
ママン
妹
「兄様相変わらず おつよいです」妹
「あらあらうふふ」ママン
「なかなか東国の姫は強かったな
あの威勢の良さも頷なずける。
それに神器の使い手だったか…
若いのに大したものだ!」パパン王
「はい!最後の命と引き換えにチカラを
引き出してましたね。
坊ちゃまのエリクサーのおかげで
息を吹き返しましたが」メイド長
「ふぉっふぉっ メイド長なら勝てるかえ?」
じいや
「はい ただ今日の生死を彷徨った経験をされ
さらにあの神器…
蒼い雷を纏って完璧に扱いこなしていても
勝率は8割強かとは…」メイド長
「ふぉっふぉっメイド長も精進したらええんじゃ!
ならワシなら9.9割強かのう」
じいや
「パパンなら?」妹
「バカもの!!
10割勝てるわ 小娘にはまけん!
まあ多少の傷は負かもな だが苦戦はせん!」
パパン王
「坊ちゃまは無傷でしたね」メイド長
「言うな…あれとくらべるな…」パパン王
「ふぉっふぉっしかも指一本
エリート王宮魔法師団100人のデバフつきでじゃ」
じいや
「ええいわかりきったことを言うな!
バカ息子が強すぎるのがイカンのだ!
と、そろそろ準備せよ!
優勝者の息子とのエキシビションマッチだ!」
「「はっ!」」と膝をつく
じいやとメイド長
「パパンがんばって」妹
「あらあらうふふ」ママン
「うむ、いってくる!
大怪我して帰ってくるからな!
我の無事を祈っててくれ!」
とパパン王はちょっと猫背になり
息子の王子のいるリングに降りていった。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
☆ ♡ コメント など
いつも本当にありがとうございます。
励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。
思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m
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