第299話
「して、わたしに何用だ?」
黒騎士のオレ
「ご主人様が悲しそう、つらそうに
しておられ…何か…
チカラになれないかと…無力な自分が
恨めしく、いたたまれないのです!!」
厨二病メイド
「黒騎士様!!わたしもメイドさんと同じ
気持ちで…ずっと元気無さそうだから
気になって気になって…」
聖女
「不甲斐ない主人だったな
わたしは…わたしはお前達の主人に
相応しくないのかも知れんな…」
情けない…みんなを心配させてたか…
主人失格だな…
やることなすこと全て裏目だ。
ブタオの件といいクロノ日本追放の件でも。
「「そんなことありません!!」」
と、声を震わし涙を目に浮かべ叫ぶ二人
「そ、そうか…
い、いや…ま、まあ…そのだな
わたしは本当に人の上に立てるような
存在か疑わしく思えてだな…」
ノーネームの頭領だってオレは自由奔放だからな。
いまや自国、中央では
王直属部隊、総隊長でもある。
まあ勝手にやらされているんだが…
そしてクロノは元特級探索者
肩書にはこだわらないが
なぜか人の上に立つようなポジションにばかり
なっている…
いずれノーネームでも黒騎士でも
とんでもないことをやらかしそうだ。
クロノみたいに1人で自爆、
自分だけの被害ならまだいいが
誰かを苦しめたり、ましてや殺害する羽目に
なるのは本望ではない。
それくらいブタオの件が尾を引いていた。
もう少しブタオに寄り添ってやるべきだったのかと
…
もうなにが正解か、オレにはわからなくなってた…
「そ、その…わたしは幼少のころ魔眼のせいで
両親に気味悪がられ捨てられました…。
次はご主人様から捨てられないか不安で不安で…
なんとなくですが、いなく
なられてしまう気が…う、う…」
ついに涙を流す厨二病メイド
「わたしの友達、特級探索者クロノさんも
あっさり日本からいなくなられて…
なんとなくなんですが、黒騎士様とクロノさんは
その、信念というか、考え方が似てまして…
だから黒騎士様も、日本に合わない部分や
なんかの拍子にいなくなっちゃうんじゃない
かって…ぐすっ」
涙を流す聖女
まあクロノは黒騎士の中身だから。
結論どちらもオレだから
考え方は似てるのではなく一緒なんだ。
ちなみに図星。
なにか合わない、双方折り合いがつかない場合は
無理してまで日本にいようとは思ってない。
黒騎士もクロノ同様あっさり立ち去るつもりだ。
自分の考え方や、やりたいように
出来ないなら尚更だ。
それを見抜かれてしまったみたいだった。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
☆ ♡ コメント など
いつも本当にありがとうございます。
励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。
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