第53話


いやー恥ずかしかった。

「チカラが…ほしいか!」

言ってみたいセリフだったがまさかの拒否!


まあボロボロだった獣人の奴隷

少女だったが、たくましく生きてくれ。

皆が皆 助けを必要としている訳ではないのだろ


現状を自分のチカラだけで頑張ってる

いま思うと、美しい少女だったのかも知れない…

と思ったオレ


縁があればまた会えるだろう…




お、見えてきた!

小国ながら 立派な平屋がズラリと。

着物や袴 腰には刀

お江戸と呼ばれている東国だ


ドラゴンを飼うために 

パパンの言われるがまま武道大会にでた。

その決勝相手がここ東国の姫だった。

姫との約束で食料支援を自国からした。

その確認をしろとパパンに言われオレが来たのだ。


ただ、どこに国主がいるかわからない…


いきなり道行く人に国主(王様)

に会いたいだけど、どこ?

連れてって?

など言えば即、不審者で御用だ!


せっかくドラゴンいるし目立つ登場して

あ、あれは!?って感じで姫に気づいてもらうか?

面識あるのは東国の姫だけだし。


そうと決まれば

「ドラゴン!お叫びだ!街に被害はNGな」

とドラゴンへ命令するオレ


「ギャオオオォォォォーっ!!」

すごい咆哮に衝撃波を放ったドラゴン


ドラゴンが装着してる鎧さんがまた

オレの意図を汲んで

漆黒のモヤガードしてくれた。

街には被害は無い。

せいぜい強風くらいだろう。




東国 お江戸

駐屯地にて

「な、なんだいまのは…」

「耳がキーンとなったわ」

「伝令!! 伝令!!」

「なに?」

「西の無人広場。空より竜!!

背中には人間が一人と通達がありました」

「何!? よし皆いくよ!!この国に対し

悪ならば即切り捨てる。」

「「「はっ!」」」




ドラゴンがお叫びをあげ数分後


お、ぞろぞろ人が集まって来た。

よしよし。 ドラゴン着陸だ。

バサッバサッバサッバサッ

翼をゆっくりはためかせ降下するドラゴン


白い袖に水色の羽織を着た武装集団に

とり囲まれたオレ

みんな獲物を抜いてる

あれ?あまり歓迎される気がしない…


「やあ、何をしにこの国に来たんだい?」

少し小柄な優男が話かけてきた。


「国主に用がある。 ここに連れてこい!」

自国のためにも舐められたらいけない

まあオレは元から偉そうだからいいや別に。

いや王子だから実際に偉い!




「それは普通に無理だ。引いてはくれないかい?」

国主に? 国盗りか? 一人で?

と考えはじめた優男


「無理だ! さすれば押し通るまで!!」

とオレは言った。

あれ?なんか劇みたいになってきたぞ。

こういうの見たことある。 

ならこの優男は劇団員か??



「はぁ…なら仕方ない…君、獲物は? 

手ぶらかい?竜だけで来たのかい?」


「ああ…」


「なら、はい!僕のもう一振りの

刀を貸してあげるよ!」


パシっ 受け取るオレ

「おお、かっこいい!」



「お!わかるかい? 僕のお気に入りなんだ!

では、一番隊組長!! いざ参る!!」




左の肩を引き 右足を前に半身に開いた

平青眼の構え。

刀を右に開き、刃を内側に向ける。

要するに避けらてもすぐ反撃が出来る

突きの構えだ。


そして一番隊組長なる 白袖に水色の羽織を着た

少し小柄な優男がオレに襲いかかって

きたのだった。


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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが

☆ ♡ コメント など

いつも本当にありがとうございます。

励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。

思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m




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