第70話

魔法少女


毎日公園で素振りしてる人がいた

最初は変な人かと思ってた。


ダンジョン16階層で わたしは勝てないから逃げた


後に聞いたらこの人は倒したみたいだ。


また素振りしてる

学園のみんなはバカにしてるけど

綺麗な剣筋…

わたしは遠距離特化の魔法使いだから

剣はわからない

けど魅力されている


普段は絶対男に声なんか

かけないけど自然と体が動いていた。

勘だけど安心というか安全な人だろうと。

あんなにもひたむきに一つのことに

努力してる人だからだろう。


勇者パーティーも

勇者と揉め 愛人になど言われ

方向性の違いで抜けた

助けてくれた好きな黒騎士と一緒に

いれるようにがんばってたけど

いまは行き詰まっていた。


そこに昨日16階層ミミック戦で現れた彼と 

今日は一緒に探索

17階層からだ



すごかった

わたしが想像しているより

わたしの知っている一番強い勇者とは

比べものにならない…

剣もすごく禍々しい 真っ赤な剣

血塗れみたいな色。


一薙で5体の魔物 オーガの胴体真っ二つ

剣の音は無い 遅れて聞こえてきた。


突きも 後ろの魔物にまで貫通

凄まじい威力だった。


わたしは足手纏かもと

うつむく

すると 魔物 マジシャンから魔法が飛んできた

すかさず彼が間に入り 魔法を剣で斬った。


「す、すごい

ごめん わたし足手纏だ

今日はパーティー組んでくれてありがと…」

魔法少女


「オレ氏はまだ修行中に身だ すごくはない…


それにオレ氏は魔法は使えん。お前のほうが

すごいやも、知れん。

だがそれでも剣の道を行くと決めた。

ただ修練あるのみだ」




すごい覚悟だ

わたしは自分が恥ずかしい…


それにちょっとカッコイイと思ってしまった。

「だ、だめ!わたし好きな人いるからね!」

黒騎士が好きな魔法少女

前の生配信でも、バッチリ宣言してた。



勇者のことかな?

痴話喧嘩してたし

と思ったオレ氏

「わ、わかった。まだ行けるか?次は19階層だが…」


「一緒に行っていいの?」


「もちろんだ、オレ氏に寝床を

用意してくれるんだろ?」



「うん!!」笑顔になった魔法少女


19階層はトロル

遠距離から火の魔法を支援してもらいながら

オレ氏は三段突きの練習をしていた。


20階層 ボス部屋


「ここで今日はおわるか…」オレ氏


「さすがに疲れてきた…」魔法少女


キングスライム

王冠を被ったスライムだ


火の魔法を打ってもらいながら

三段突きをした

爆散し、楽勝とおもったら


破片が集まってきた…



また元通りに…



なるほど…

チカラでゴリ押しすれば

塵も残さずいけるが ついでにこの階層ごと

崩壊すれだろう…


それにオレ氏は剣の頂きを目指すもの

血塗られた愛刀もそんなのを望んでないだろう


がんばって火の魔法を放つ 魔法少女


「オレ氏に向かって特大のファイアをはなて!」


「え?いいの?火傷じゃすまないよ?」


「大丈夫だ策がある」


「わかった ファイア!!」


特大な火がくる

オレ氏はタイミングをあわて

愛刀にファイア纏わせるように駆ける。


友よ…言っていたな

この技は九段突きならぬ 九頭竜突きと


東国で

三番隊組長との模擬戦でつかった技だ。


一番隊組長の技をオレ氏が模した。

それを一番隊組長は 

九の頭を持つドラゴンを倒しうる技だと言った。 


キングスライムにファイアを纏った九頭竜突き

をはなった。

まるで一つ一つの突きに火の竜が宿ったかの

ように見えた。


そしてキングスライムは跡形もなく消滅した。


血塗られた愛刀が激しく脈打つ。

喜んでいるみたいだ

オレ氏もカッコいい技だと嬉しい。


「す、すごい…九匹の  火竜…」魔法少女


「お前の今まで努力してきたファイアだ

美しかった…


そしてチームワークというやつだ」オレ氏


「ありがとう…そんな風に褒められたことないから嬉しい…」涙ぐむ魔法少女

普段はその幼い容姿から

かわいいとか守ってあげたくなるなど

努力が褒められたことがなく

自分の努力を見てくれる人がいて 嬉しかったのだった。


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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが

☆ ♡ コメント など

いつも本当にありがとうございます。

励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。

思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m







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