あらすじ第1話『秋田娘、東京に行く』

主人公牧野玉藻は秋田県能代市に住む商業高校に通う16歳の女子高生。兄とヘビメタルバンド・スペルマスサスペンションズを12歳のときに結成し、音楽活動をしつつ青春を音楽に捧げていた。そんな彼女の運命を変えたのは、地元のフェスで出会ったシンガーソングライターの森羅聡里であった。彼女の歌に聞き惚れた玉藻は彼女にアタックし、二人は親交を深めていく。その過程で牧野の音楽観は変化を見せて

いく。


ところが出会って2年ほど経過したある日のフェスで、森羅は不穏な言葉を残し、失踪してしまう。居なくなってしまった森羅聡里を探すため、そして森羅のようなミュージシャンになるため、牧野は上京を決意する。


上京にあたって彼女が頼ったのは従姉妹の指野美咲であった。彼女へ手紙を書き、想いを伝えたところ、面倒みるから東京においでと返信を受ける。


 そして牧野玉藻は東京にやってくるが、初日にひったくりにあう。それを救ってくれたのは元名探偵で刑事の網浜凜21歳だった。指野美咲はブタを飼っている以外は完璧な美女だった。そんな彼女のマンションで暮らしながら、牧野は音楽活動と森羅探しに奔走することにするが、スランプに陥り、森羅探しもうまく行かない。そして六本木を歩いているときにスカウトされ、男装喫茶ジュリエッタで働くことになるが、給料が貰えないことから辞める事になる。


 それから数ヵ月後、私立晴嵐学園高等学校の女王として君臨していた網浜凜の妹で名探偵の妹の異名を持つ網浜蘭の元に事件の解決の依頼が舞い込んでくる。その内容はススガタマと名前を変えた牧野玉藻の生写真を高額で売りつけている犯人を捜すという物だった。


 犯人探しは容易だった。クラスで抜き打ちの手荷物検査をしたところ、犯人である同級生で地下アイドル活動をしている崎山徳子が脱走する。追いかけて捕まえ、事件は解決した。


 ところが崎山徳子が屋上で自殺未遂をする。蘭は「なるほど、そういうことですか。確かに世の中には可愛いブスがいれば可愛くないブスもいます。あなたがどちらに属するかは殿方が決めることです。ですが、死んでもいいブスなんてこの世に一人もいません。命は尊いものです。だからブスの命だって尊いんです。例え貴方のような罪人のブスでもです。それ以前にあなたはブスじゃないですよ。よく見れば可愛いじゃないですか。アイドルなら、もっと自分に自信を持ってキラキラ輝いてください。」と

崎山徳子を独特な台詞で説得する。こうして無事に事件が解決したが、蘭のススガタマに対する怒りのボルテージがかなり上がった。

 

一方、引きこもり少年の上杉純夜は犬伏真希で具足を慰めつつ、悶々とした日々を過ごしていた。彼が深夜に空を飛ぶ女性を見ていたのだが、話す相手がいないので黙っていた。

 牧野が上京してから半年ほど経ったある日、牧野は指野に現状を相談したところ、レインバスで働いてみないかと提案される。


「人との出会いこそがあなたの財産になるのよ。」と言われた牧野は指野の意見を受け入れ、レインバスで働くことを決意する。


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