第六話Part4『巣鴨で会いましょう(前編)』

長畑:レインバス営業事務課 (昼)


長畑だ。今日もとても仕事が忙しいけど、ランチタイムがやってきた。

昼休みになったので俺が食事に行こうとすると、牧野さんが俺のところへやって来た。

「あの、長畑さん」

「ん? どうしたの、牧野さん」

「あの、その・・・・屋上っ」


殺される。俺はそう確信した。

それから俺は牧野さんに屋上へ拉致られることになった。



牧野:レインバス屋上(昼)


牧野です。長畑さんを呼び出すことに成功しました。

あとはライブのことを打ち明けるだけです。

私は彼に向けていた背中を翻し、長畑さんを見つめました。

何故でしょうか? 長畑さんは少し怯えたような表情をしています。

「長畑さん」

「ひい、はっはい」

「実は、私今度ライブハウスのオープニングアクトをすることになったんです」

「え? ああ、なんだそっちの話か」

「どういう意味ですか?」

「いや、何でもない。それで」

「詳しいことを話したいのですが、この場所で、というのも何なので、今度巣鴨で会いませんか?」

「巣鴨、別にいいよ。」

「ありがとうございます」

「いいえ、こちらこそ」


 ふう、よし、長畑さんを勧誘に成功しました。彼は私の秘密を知る貴重な人。気をつけて監視しないといけません。

 口は堅そうですから外にお漏らししていないとは思いますが。

 

 あとは、アミリンも呼ぼうっと。

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