第1話Part16『いやん、ばかん、うふん』

牧野:指野のマンション401号室内 リビング 夜遅く


 牧野です。今日はバイトもなく、美咲ちゃんも帰りが遅いので、一日中ベースの練習に明け暮れていました。

 「ただいま~」

 「帰ったぞ~い」

 おっと、美咲ちゃんが帰ってきたようです。知らない人の声もします。

 美咲ちゃんともう一人、金髪の綺麗な女性が美咲ちゃんに抱えられています。

 どうやら女性は酔っ払っているようです。

 「玉藻、ちょっと水持ってきてくれる」

 「うん」

 私は言われたとおりにキッチンで水を汲んできて、女性に渡しました。

 すると

 「ぐへへ、お姉ちゃん可愛いねぇ、いくつ?」

 「18ですけど」

 「18かーー、こいつはたまらん」

 そういうと、金髪の女性は私の胸をわしづかみにしてきました。

 「きゃあ」

 「ちょっと、亜美奈」

 「お主、たわわじゃのお、ほほほ」

  私はあまりの恥ずかしさに赤面してしまいました。

 「ごめんね、玉藻。彼女酔っ払うと痴女化するのよ、悪気はないから許してあげて」

 「はっはあ」

 「あんたが噂の牧野さんだね。私の名前は狩川亜美奈かりかわあみなだよ、よろしくね」

 「あっどうも、はじめまして」

 私は丁寧にお辞儀しました。

 「いやあ可愛いとは聞いてたけど、本当に現物はお人形さんみたいだね。触りがいあるわー」

 「亜美奈、触っちゃ駄目よ」

 「じゃあ美咲ちを触ろう、ぐへへ」

 「きゃーちょっといや、駄目、そんな、ちょっと、・・・うふん」

 美咲ちゃんは狩川さんに胸や尻をまさぐられています。

 一体何なの、この光景。

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