第一部 出会い編
(プロローグ)第令和part1『新しいルームメイト』
プロローグ
長畑:繁華街 夜
物語は本編開始の五ヵ月後から始まる・・・。
俺の名前は
だけど今、俺が密かに好意を持っている
更に俺の友達、
正直、今、頭の中はグチャグチャだ。
長畑:長畑の家321号室 夜
長畑だ。
リビングにやってくると、タンクトップに膝丈のパンツ姿の俺の友達、
彼女は俺を見ると、立ち上がって出迎えてくる。
豊かな胸が揺れている。
俺は思わず彼女に抱きつき、ソファに強引に押し倒した。
そして物語はこの一夜から五ヶ月前より始まる・・・・。
牧野:赤帽車内 助手席 昼
皆様初めまして。この物語の大主人公、
時は2030年。皆さんが読んでいる時間よりちょっと未来の話です。
でも私達の生活はあまり変わっておりません。
一応コロナは収束しましたが、世の中では今日もどこかで戦争をしています。
私の夢はミュージシャンになること。
その夢を叶える為に東京に出てきて半年、私は巨大企業レインバスで働くことになり、今荷物をトラックに積み込んで目的地である会社の社宅に向かっています。
「お嬢ちゃん、可愛いね。どこの出身」
「秋田です。おじさんは?」
「俺かい、俺は茨城だよ」
私は軽トラックに揺られる中、物想いに耽っていました。
私には会いたい人がいます。実は東京に来た一番の目的は彼女を探すことです。
彼女の名前は
私に音楽の何たるかを教えてくれた、恩師で、とても綺麗な人です。
ミュージシャンになりたい。そして森羅さんに会いたい。
これから夢に、再会に、仕事に、そして恋に私は奮闘していきます。
とても長い物語になりますが、皆さん、どうか最後まで私の物語に付き合って頂けると嬉しいです。
全部読めないよ~という忙しい人の為に粗筋も用意しました。ぜひそちらもご一読くださいませ。
「着いたよ、お嬢ちゃん」
「ありがとうございます」
私はさっそくシートベルトを外し、赤帽から降りました。
さあ、いよいよ新生活の始まりです。
長畑煉次朗:営業部 昼
人生はかけがえのない出会いと別れで溢れている。誰かと出会う度に人は学び、成長していくものだ。俺と彼女、
俺の名前は
犬伏「ねえ煉次朗知ってる。あたし達の前の部屋に今面接してる新人が入居するんだってさ」
営業事務部署の向かいの席から身を乗り出して俺にそう話しかけてきたのは
長畑「相変わらず耳が早いな、お前は」
犬伏「えへへ、あ、出てきた。面接終わったみたい」
営業事務室の奥の部屋のドアが開いた。そこから顔を出したのはショートカットに髑髏の髪留めをした可愛い女の子だった。桜色の唇が動き、後ろにいた沖田課長に何か言っているみたいだ。二人はそのまま営業部を通過していき、出て行った。沖田課長がエレベーターまで送るということは採用のサインである。
犬伏「沖田課長がエレベーターまで送った。ということは採用の暗示だね」
犬伏が再び身を乗り出し、やたら笑顔で俺に話しかけてくる。今度の新人は犬伏の仕事のサポートをすることが決まっている。俺にとっては縁が無いが、一人で見積もりを作り海外ともやり取りして多忙を極めている犬伏にとっては死活問題だ。
犬伏「新しい人、凄い可愛かったね、煉次朗」
長畑「そっそうか、よく見てなかったからわからなかったよ」
犬伏「可愛いはずだよ、だって指野さんの従姉妹だもん」
長畑「従姉妹、指野さんの?」
犬伏「うん、さっきルリから全部聞いちゃったもんね」
指野さんというのは
「新しい子、女の子だね。指野さんの従姉妹だし、めっちゃ可愛がってあげよう」
社内でもスターでカリスマである指野さんに従姉妹がいたことも驚きだが、まさかレインバスにやってくるとはもっと驚きである。
それにしても、ちゃんと仕事できる娘だと嬉しいな。
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