第4話Part8『名探偵の妹は山岡っぷりも完璧』
蘭:調理実習室 午後
蘭です。本日の午後は家庭科の調理実習です。
お題はハンバーグ。
私が作ると楽勝なので、私の班は私抜きで作ってもらいました。
網浜:休憩室 午後
アミリンでっす。長畑さんにバレッタが母の形見の一品物であることを伝えました。
「なんだって。それは大変だ。」
「このままだと牧野さんが可愛そうです。何としても探し出しましょう」
「でも一体どこに消えたんだろう」
「何か手がかりはないんですか?」
「う~ん、自分の机の上においておいたんだけどな」
「なら誰かが持っていったのかも。長畑さんの隣の席の人に聞いてみましょう」
長畑:営業事務所 午後
「アホネン」
「おや長畑さん、どうかしましたか」
「(ひそひそ声で)俺の机に置いてあった髪留め知らないか?」
「知りませーん」
「本当ですか?」
「外国人うそつきませーん」
「くっそう、一体どこにいっちまったんだ」
「落ち着いてください、長畑さん。長畑さんの机に来そうな人をあたってみましょう」
「落し物なら課長のところにある遺失物置き場を調べてみてはいかがですか?」
「そうか、サンキューアホネン」
「ありがとうございます」
「どういたしまして」
蘭:調理実習室 午後
調理実習が終わり、私の班のハンバーグが完成しました。
久原が作ったハンバーグを早速食べてみました。
「どうだ、蘭?」
・・・・。
「このハンバーグは出来そこないですね。食べられませんよ」
「何だと。上手くできたと思ったのに」
「肉をこねる回数が足りなかったのでしょう。ハンバーグの美味しさは肉をこねる回数で決まります。仕方ありませんね、明日の弁当で私が手本を見せてあげましょう。」
「おう、よろしくな」
やれやれ、調理実習にハンバーグは少々難易度が高くないですかね。
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