79 ウメハラさん、実況さん、ごめんなさい
萌兄「萌神がぁ! 捕まってぇ! 萌神がぁ! 壁ぇ端ぃっ! バースト無理でぇっ! まだ決まるぅぅぅ! 萌神がぁっ! ……つ、掴まれてぇっ! 萌神がぁ折れたぁーっ!!」
雄常「……ロボ娘、何で萌神ボコってんだ? さすがに可哀想だぞ?」
ロボ娘「こいつが『私を殴れ!』というから、慈悲なく実行しただけですロボ」
萌神「ど、どうだ雄常。萌えたか? これぞ人気ある萌え、マゾ女性萌えだ!」
雄常「大丈夫かお前。何か垂れパソダみたいになってるぞ」
萌神「どんな人にも優しく。これは何処の国にでも、何時の時代でも共通する道徳だ。しかし人間とは他人の上に立ちたがる生き物。それも時として暴力で相手を屈服させようとしてくる」
雄常「それでも萌えを語るんだな……」
萌神「それは決して許される行いでは無いが、相手を自らの意志でコントロールするという、征服欲の充実においてはたまらないものがある」
萌神「さらに自分は法律を破ることができる人間、という特別感すら持てるのだ。しかもそんな己を見上げるのは潤んだ瞳の美女。それゆえに愛好者は非常に多いのよ……」
雄常「だからロボ娘にボコられたと?」
萌神「そうなのだ……だが、その反応を見るに失敗か……」
ロボ娘「いや、そうとは言えないロボ」
雄常「ロボ娘?」
ロボ娘「雄常さんは可哀想、と言った。つまりお前に感情を動かしてくれたロボ」
萌神「あ、ああ、そうだな」
ロボ娘「即ちこれは感動。そして萌えは感動に近い。よって今雄常さんは萌え始めている、そう考えられるロボ」
萌神「言われてみると確かにそうだ! あれ? てことは?」
ロボ娘「そう、つまりは……ラウンド2ということだロボ」(両腕を兵器に変えながら)
次回予告
萌兄「お願い死なないで幼女! ここで幼女が死んじゃったら萌語物語はどうなっちゃうの!? 萌えパワーはまだ残っている! ここを凌げば勝てるんだから! 次回、萌神死す。デュエル、スタンバイ!」
雄常「続かないしデュエルもない」
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