35 光と闇が両方そなわり最強に見える
萌神「雄常、今日という今日はお前を萌えさせてやろう」
雄常「そうは言うが……普段と変わり無いんじゃ?」
萌神「ほっほっほ、これじゃから表面しか見れぬものは困る。萌えとは目に見えるものに萌えるに非ず。心で見るものに萌えることもあるのじゃ」
ロボ娘「なぜ変な口調をしているロボ」
萌神「分からぬか、からくり娘。見た目は子供、頭脳は大人。人それをロリババアという……」
雄常「というとあの少年探偵と同じってことか」
ロボ娘「雄常さん、彼は高校生だということをお忘れなくロボ」
萌神「ロリババア。ババアであるがゆえ、知識や経験が豊富。それゆえ自分よりも優れているため劣等感を感じさせることもある。だがその懐の深さで甘えさせてくれるものもおり、決してワンパターンとならない万華鏡の様な萌えと言えるであろう」
萌神「そしてその外見が幼女であるということも好まれる点である……身長も胸も小さく、正に子供と言える外見。しかし中身は違うというズレを生み出すことに成功しているからだ。大人と子供、本来なら混ざり合わない油と水を歯車の様にがっちりと合わさった萌え、それがロリババア萌えよ……」
雄常「はー……」
萌神「ふっ、どうした、雄常よ。この私を見てついに萌えに目覚めたか?」
雄常「ああ、かわいいと思うぞ」
ロボ娘「!」
萌神「ふ、ふふふ……ついに我が大願が実を結ぶ日が来おった! 光陰矢のごとし、長いようであったが振り返ってみればそれも一瞬、悲願達成のことを考えればこれまでのことも良き過去の断片となりおったわ!」
雄常「なーる、これが萌えってのか。普段のお前を知ってるから必死で背伸びしているみたいで可愛らしくてな、微笑ましいとも思うぞ」
萌神「それは萌えとは言わない!」
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