16 普通科大学の平均生(後編)
萌神「さて雄常、ここで現状を確認しておこう。お前はあの女に決して嫌われてはいないものの男性として好かれているのか、と問われれば単純に肯定はできないだろう」
雄常「……反論できないな」
萌神「腐るな腐るな。今やっているのは事実確認、ここを誤れば勝てる戦も勝てなくなるぞ」
萌神「ともあれ対抗策は簡単だ。男としてお前を見てもらってないなら、見てもらえばいい。単純明快にして至極当然な話よ」
雄常「簡単に言うけど、具体的には何をするんだ? あれか? お洒落とかそういう系か?」
萌神「それも悪くはないがより良いものを見落としている。男としてみられる為にやることは1つ。男らしさ、力強いところを見せればよいのだ」
雄常「ほうほう」
萌神「即ちいきり立つお前の剛直を見せればよいのだ! 否応が無しに相手はお前を男として認識するぞ!」
雄常「間違いなく変質者扱いされるな」
萌神「ならば肉体関係を迫ればいい! 力ずくで相手を押し倒すんだ! その中で『雄常くんって力強い……! きゅん……!』的な展開になること間違いなしだ!」
雄常「お前がバニッシングフラッガーと呼ばれたのがよく分かったわ」
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