48 ヤンデル入ってる

萌神「ヤンデレの話をしよう。この萌えは色々定義づけが難しいので今回は広義的なヤンデレをあつかうことにする。ヤンデレとは病的なまでに相手を深く深く好いているものを指す。愛しているがゆえに相手の世話を焼くことや、何らかの可愛い反応をすることはざらで、肉体的接触を求めてくることなどしょっちゅうだ。それは軽いボデータッチから匂いを求めるために使い古した衣服を盗むこと、ごみ捨て場から拾ってくるなど行動の範囲は多岐にわたる。ここで終わるなら行き過ぎではあるものの、普通の恋愛であるとまだ言えなくもない。懐が広い人にしてみると笑って済ませる人もいるかもしれないだろう。だがここからヤンデレは一味違ってくる。相手のことが好きすぎるあまり自分の一部を食べさせたり、逆に食べようとして来たりすることもある。また想い人に言い寄ってくる他の女を蔑んだり殺そうとしたり、それにデレる相手を実際にヤってしまったりととにかく血なまぐささが付きまとう。その血に塗れる姿は恐怖すら呼び起こされるものであろう。本来恐怖とは生命の危機を知らせる機能を持つものであり、それをもたらすものからの逃走こそ生物は望むはずである。しかし同時にこの相手は異性として認めてくれている、生物の本質的行いをこなしてくれるパートナーになりうるというこの矛盾、ここに男という生物は惹かれるものなのよ。つまりヤンデレとは恋愛と恐怖という全く持って相反する2つのものが同居しているonly oneな萌えであると言えよう。それが故に愛好者の数は多く、またその歴史も長い。たとえば八百屋お七、戯曲で有名なサロメ、実在した人物で言うなら細川忠興ほそかわただおきなどもあげられるだろう。そしてそんな行動の一例としては妄想を、理想とする恋人生活や夫婦生活を延々と、まるで壊れたラジオデッキの様にして長文台詞を言いつづけることもヤンデレ的な手法と言えるだろう」


ロボ娘「うるさい黙れロボ」

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