87 テンテケテケテケッテンテン(パフ)
萌兄「(ガチャ)さあ、雄常くん。今日こそ年貢の納め時だよ。萌えパワーを幼女に出してもらおうか」
雄常「2人して着てるそれは……着物か」
萌神「そう、着物だ! 露出度だけで言えば、これほど低い服装は萌え界でも中々あるまい! 胴体部は当然にして、腕部脚部どちらも長い袖で覆われている! 肌色面積の少なさは屈指でありながらも、その下には瑞々しさや麗しさが備わる肢体! これぞ封印されしエロゾディア!」
ロボ娘「遊戯王の作者に早く謝った方がいいと思うロボ」
萌神「それもあってか、隠されている部分が僅かでも見えたら人は感情を動かす! 首筋であったり、捲れた裾から僅かに覗く足首や手首! このとき感じるドキリとした心臓の鼓動! これを萌えと言わずして何を萌えと言おう!」
萌兄「という訳で今のボク達は着物だよ! しかもボクは周知のことだけど優秀な兄だ! それ故に『戦いは数だよアニキ!』というドズノレ・ザビの主張をきちんと理解している! だから……」
萌兄’s「分身して着物男子の数をさらに増やして、君にアプローチすることもできる!」
雄常「うわすごい。本当に6人に分身した」
萌兄’s「きちんと見分けがつくように、それそれの着物の色も変えてね! 空、桃、黄、白、紫、橙。多彩色の着物を揃えたよ!」
萌兄’s「それだけじゃないよ! 形だけの萌えがいかに空虚なものか、分かっているボクは着物に似合う座り方、正座を加えよう! 長時間座っても足がしびれないように座布団も添えのも忘れない!」
萌兄’s「さらに好かれる男子はユーモアを兼ね備えるもの! だから面白いことを言うよ! 幼女、ネタをふって!」
萌神「はい、兄君さん! 私、萌神幼女とかけて、何と解く?」
萌兄「幼女とかけまして、
萌神「その心は?」
萌兄「どちらも『もえ』ないでしょう!」
萌神「大してうまくない! ロボ娘くん、座布団全部持ってって!」
雄常「うん、俺知ってる。これ大喜利って言うんだ」
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