132 『金に糸目は付けない』じゃない方の糸目
萌神「萌神先生の誰でもできる萌え講座ー! 始まりましたー! 司会は私、萌神幼女ですー!」
萌兄「わー! 待ってましたー!」
萌神「ありがとう! 今日はですね。数ある萌え属性の中から、最も簡単で誰でもできる萌えをご教授します。これで今日の夜は彼氏彼女の情事にしちゃってくださいね!」
雄常「そもそもそんな相手がいない俺には関係ないと思うんだが」
ロボ娘「というか津田先生に早く謝るべきロボ」
萌神「(完全無視)それで今日伝授する萌えはこちらです! どどん!」
萌神、目を閉じる。
萌神「やる動作はただ目を閉じるだけ。それなのに独特の雰囲気を醸し出すことができる萌え、糸目萌えです!」
雄常「……これ人気あるのか? ただ目を閉じてるだけなのに?」
萌神「ふっふっふ、素人にはそう見えるでしょう。しかしこれが醸し出す空気は人気を博し、魅了してきたことは色んなキャラが証明しています!」
萌兄「例えば某ゴキブリ大神官などほぼ糸目! 彼はシリアスもコミカルもこなしていたために、数多の女性に大人気! 人気投票のとき、ドラまた主人公を超えて1位に輝いたこともあるくらいなんだ!」
萌神「次に黄色いネズミを連れて歩く、国民的アニメの旅のお供! 彼専用の歌まであり、幾度もアニメの常連キャラの地位を得てきた彼が不人気であるはずがない! つまり糸目は人気!」
雄常「萌神の言っているそれは何か違う気がする」
ロボ娘「一応家族想いでもありますし、家事もこなせるので人気はあると思いますロボ」
萌神「ともあれこの糸目を持つキャラが人気であることは分かったろ? しかもお手軽にできることも!」
雄常「まあ、それは納得したよ」
萌神「そうだろう! これを現実でやるときに必要なものなんて、ほとんどないしな! 精々周りに何があるのかを察する洞察力と、空気の流れを読む力と、ぶつかっても損傷を負わない強靭な肉体くらいなんだから!」
雄常「それができる奴は少ないと思うのは俺だけか」
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