96 振袖、浴衣、和服にあうもの(後編)
萌神「ともあれ解説してやろう! その答え、実は私も分からん!」
ロボ娘「……珍しくこいつが解説を諦めたロボ」
萌神「まあ、もう少し詳しく言うとこれは諸説ある、というやつなんだ。男はチラリズムを好むから、ポニーテール等でわずかに見えるうなじに惹かれるとかなんとか。ともあれ決定的なものにかけているから私も解説できない」
萌兄「しかしこれは裏を返せば、理屈を超えたもの、いわば本能的なものであると解釈できるね。だからこそ雄常くんがそれに夢中になったとしても、不思議ではないということさ」
萌神「という訳で、ロボ娘! お前もポニーテールにしてうなじを見せつけるんだ! きっと雄常の目からハートが飛び出すぞ! お前に対してオオカミさんになってくれるぞ!」
ロボ娘(……考慮には値する。しかし雄常さんが喜ぶ確証も無い。もしその賭けに外れたとき、雄常さんはどう思うだろうか? 萌神の軍門に下ったどうしようもない奴という風に見られないだろうか?)
萌神「ん~? どうした? 何か引っかかることが……なるほど、皆まで言うな。察した。私という超絶可愛すぎる美少女と比較されるのが辛いんだな?」
ロボ娘「……ビキッ」
萌神「同じうなじにしても勝てるわけがない。この萌神幼女とは全ての男の理想! 恋愛で勝負するとなると負けるののは必然! だから躊躇するということだな!」
ロボ娘「……そう言えばうなじには肩こりに効くツボがあるらしいな。教授料代わりにそれを押してやろうロボ」
萌神「おいちょっと待てなんだそのドリル! どう見ても天を衝くドリル的なもので、ツボを押すものじゃないだろ!?」
ロボ娘「遠慮するな、特別性のツボ押し機なだけだ。何も感じられなくなるくらい気持ちがいいものだロボ」
萌神「それ昇天的な意味だよな!? つまり私死ぬってことだよな!?」
雄常「(ガチャ)お、マッサージか? いいなー」
萌神「この光景を見てどうしてその感想が出てくるお前ぇ!」
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