95 振袖、浴衣、和服にあうもの(前編)

雄常、外出中

萌神「ロボ娘、ちょっと外出するのを待ってくれないか? お前に見せたいものがあるんだ」


ロボ娘「……」


萌神「完膚なきまでに無視するな! 偉大なる萌えをお前に紹介してやるんだから! それでお前に対して雄常がデレデレになるぞ!」


ロボ娘「……1分だけ聞いてやるロボ」


萌神「ようし! 許可が出た! 兄者! やるぞ!」


萌兄「(ガラガラ)ようし、幼女! 協力するよ!」


(萌神、おもむろに後ろ髪をめくりあげる)


萌兄「控えい控えい控えい! 控えおろう! この幼女のうなじが目に入らぬか!」


ロボ娘「……」


萌神「無反応か……見せる部位的に考えて遠山の金さんのパロディの方が良かったかな?」


ロボ娘「……まさかそんなくだらないネタをするために、雄常さんのお迎えの邪魔をしたのかロボ?」


萌神「くだらないとは何だ! このポニーテールから見えるうなじ、これは黄金の価値にも匹敵するほど素晴らしいものなんだぞ!」


ロボ娘「それがお前の墓碑銘でいいかロボ」(左腕をギロチンに変化させながら)


萌兄「待ってくれ! 話を聞いてくれロボ娘くん! アピールの仕方こそ間違ったかもしれないけど、幼女の言っていることはまともなんだよ!」


萌神「そうだ! うなじ! これほど不思議にエロスを駆り立てる部位もあるまい! 乳でも腹でも尻でもない! 当然生殖器官でもないのだから、エロスとは位置的にも無縁の場所である!」


萌神「なのに! 恐ろしく人気の高く、そして見た瞬間心臓が締め付けられるかのような感触、つまり動悸息切れ気付けにキューシソとなる! それほどまでに人の興奮を呼び起こすのだ! それが何故か分かるか!」


ロボ娘「分からない。そして分かりたくないロボ」


萌兄「それはいけない。分からないものをそのままにしておくのは良くない。分からないことを分かるようにしてこそ人は発展していくものなんだから」


ロボ娘「言ってることは正論なのが色んな意味でムカつくロボ」

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