82 ブルマ、エウレカ、ハルヒ。彼女達に共通したものです(前編)

萌神「一見すると簡単そうに見えるが、実は難しい。この世の中にはそんなものが多いと思わないか? 雄常よ」


雄常「ああ、分かるな。前に簡単な落語を宴会芸でやらされたけど、棒読みになっちゃって。全然笑ってもらえなくて辛かったなー」


萌神「そう、落語は素人目にはただ話しているだけと見られがちだが、それは違う。あれは長い時間をかけて訓練し培われたもの、人知れない悲喜交々の経験の集大成なのだ」


萌神「そしてそれは萌えも同様、ぱっと見には分かりにくいが、やる側にはある程度の負担を強いるものもある。それが表れている萌え、その名はショートヘア女子だ!」


雄常「そりゃまた何で? ただ髪の毛を短くすればいいんだろ? 簡単じゃないのか?」


萌神「はっ、これだから想い人に告白すらかませんヘタレは。女性のことを全く知らんから困る」


ロボ娘「雄常さんへの暴言はそのまま死刑執行の合図になるが、よろしいかロボ」


雄常「いいよいいよ。間違ったことは言ってないし。ともあれそんなに大変だとは知らなかった。教えてくれないか?」


萌兄「(ガチャ)それならその役目、ボクが引き受けよう。だけどその解説をする前にまずは『雰囲気イケメン』という言葉を知っているかい雄常くん」


雄常「珍しくドアから入ってきた。だが知らないな」


萌兄「顔だけ取るとイケメンではない。しかしイケメン的な空気をまとうもの。綺麗な小物を身につけたり清潔感を感じる格好をするなど、色々やってイケメンっぽく見せているんだ」


萌兄「当然髪型もそのうちの1つ。その人の顔にあった髪型にすることで、顔とのバランスを取る。それによりイケメンの雰囲気を作り出す。これは芸能人の間でも使われているもので、あまり人を選ばない手法なんだ。君でも誰でも使える手段だから、調べて用いても損は無いよ」

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