83 ブルマ、エウレカ、ハルヒ。彼女達に共通したものです(後編)

萌神「ありがとう兄者! 今兄者が言ってくれたように、髪の毛とは外見をよく見せるために非常に重大なもの! これは男女どちらであっても同じこと! そこまで顔が良くなくても髪型でカバーして、美男美女に見せることは可能なのだ!」


萌神「また逆も然りで、元が美形でも髪型が変われば失望してしまう人は多数いる! これは男の話だが、テニヌの王子様の俺様キャラが坊主にされたときなど、一斉にファンサイトが閉鎖されたほどだ!」


雄常「あれ都市伝説らしいから本当にあったのか、確認できなかったぞ」


萌神「そうなのか? しかし髪の毛を変化させることでそれまでのファンがいなくなったり、増えたりするのは事実だ! それだけ髪の毛の形は好き嫌いに関わってくるのだ! そこで最初の論点であるショートヘアに立ち返って見よう!」


雄常「ショートヘア、髪の毛が短いってことだよな」


萌神「そうだ! そして短いということは自由に髪型を変化させることはできない!」


雄常「……そうか。長ければポニーテールやらツインテールやら、色んな種類が出来るが、ショートヘアは短いからそういうこともできない。自分の顔にあった髪型にすることができないのか」


萌神「その通り! よくぞ気が付いた! これでショートヘア女子が天然記念物であり、レッドデータブックに掲載され、保護法が適用されていることまでちゃんと理解できただろう!」


雄常「俺の聞き逃しだろうか、一言もそんなこと聞いていないんだが」


萌神「という訳で今の私はショートカット美少女だ! 貴重だ! レアだ! 銀色した空の王者よりもずっと希少種だ! そんな私に対する感謝の証として出すもの出してもらおうか!」


雄常「はいはい、萌えパワーな」


萌神「違う!」


雄常「え?」


萌神「美容院代だよ! 一万円だよ! 貯めてたお小遣い全額だよ!」


雄常「同情するけど金はやらん」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る