84 誅邇錨
萌神「闇の炎に抱かれて消えた!」
ロボ娘「……お前にお手伝いをさせた料理、それを黒こげにした言い訳がそれかロボ?」
萌神「世界法則に抗うべくも我が力及ばず、無益なる犠牲を出してしまったことは慚愧に絶えない!」
雄常「ああ、なんとなく分かった。今回は中二病って奴か……」
萌神「我が魂の切望を心魂で理解した汝に対して、我は尊敬の念を抱こう!」
雄常「『私の言いたいことを分かってくれてありがとう!』ってところかな」
萌神「中二病! ライト・イタリーコレクチブテンプルというこの世の半数を占める存在の中から選ばれし者、彼から思考表現された趣向概念体! 人は特定年齢の中で罹患するこの
雄常「そうだったな。伊集院光さんが中二病を考えたんだよな。今じゃ意味が違ってきて嬉しくないみたいだけど。そんでそんな女の子は、思春期真っ只中な感じだし、背伸びしている様に見えるから萌えの対象になるってことだよな」
萌神「当初は世界から嘲笑の対象でしか無かったが、我々の闘争が遂に闇の組織の選択を転覆させた! 今では多数の愚民が抱える、影の魂の充足をもたらし、本能を沸き立たさせるものとして畏敬の念を集め、人生の色彩と化した!」
雄常「『昔はバカにされがちだったけど、今では萌え属性として認可されてきている。それにより多くの人を救ってきた』て感じかね」
ロボ娘「……雄常さん、こいつの言っていることが分かるのですかロボ?」
雄常「……まーな。俺もそうだったし、多くの男はそんな道を通って来るから分かるんだよ」
ロボ娘「……雄常さんの目が遠いところを見ている……何かあったのですかロボ……?」
萌兄「(ガラガラ)男には男の話せない過去があるんだよ、分かるよ雄常くん。ボクも子供時代、人肌の温度にした水を大量に水風船に詰めて、『巨乳完成!』って言って揉みしだいて遊んでたもん」
雄常「ごめんそれはやったことない」
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