71 台所洗剤じゃないほう

萌神「何故女医があそこまで人気があるのか。それは英語で喜びを意味する「enjoy」にかかっているからだと私は主張したい」


ロボ娘「雄常さん、今日の夕飯は何でしょうかロボ?」


雄常「そうさな、麻婆豆腐か何かを考えていたんだが」


萌神「2人して無視するな! これは事実だぞ!」


ロボ娘「駄洒落以下の思い付きに付き合うほど雄常さんは暇ではない。命を差し出すなら、私が5秒は付き合ってやるロボ」


雄常「別に今は暇だから付き合うぞ。それでなんだっけ?」


萌神「女医だ女医! 即ちインテリ! 厳しい医学試験を潜り抜けてきた彼女達は社会的成功者! しかし彼女達も人間だ! 欲望もあれば恋愛にときめかせる胸もある。その人間的側面! それこそが女医萌えを引き立たせるものとなっているのだ!」


雄常「なるほど、いつだか言った巫女萌えと同じ感じなんだな」


萌神「その通りだ! 治療と称して色んな部分を触ろうとする肉体的接触を図ってくる積極性! 患者と医師という立場があるため、遠くから見つめることしかできない切ない消極性! どちらも良し! 幾多の動静の末に同棲へと行きつき、最終的には同姓になることを希望する! そんな萌えであると言えるだろう!」


萌神「眼鏡装着! 白衣装備! 準備万端! さあ、願いを言え、お前の好きな方で私は迫ってやろう!」


兄君「(ガシャーン!)ちなみに女性が結婚相手に望む職業ベスト3に入るくらい、医者は人気があるんだ。つまり医者萌えは男女どちらにも人気がある萌えと言えるね」


ロボ娘「突然窓ぶち割って入ってきたロボ」


雄常「兄君後で弁償してな」


萌兄「収入が無いボクにできるわけ無いでしょ。そんなことよりもこの萌えはすごいんだよ。ほかの萌えには無い偉大な点があるんだ」


雄常「それは一体? 白衣があるとか?」


萌兄「高収入だってことだよ」


雄常「何てリアルな」


萌神「というか皆私を無視しないでくれよ! 女医の格好に反応してくれよー! さみしいよー!」

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