129 ぶりっ子ポーズと、あるファイティングポーズが似ていると思うのは作者だけですか?

萌神「雄常、お前は可愛い子は好きか?」


雄常「そりゃ嫌いじゃないな」


萌神「ならば今の私も気に入るであろう。この萌え仕草を頭に焼き付けることで、萌え世界のパスポートを渡してやろう! 食らうがいい!」


萌神、両手をグーにして顎の付近まで持ってくる。


雄常「あー、たぶんそれぶりっ子ポーズってやつだな。俺の弟がたまにやってきた。その後姉ちゃんに張り倒されたけど」


萌神「そうよ! 何故このポーズが萌えるのか、私も兄者も科学的に解明を挑んだが敗北せざるをえなかった、ぶりっ子ポーズという奴よ!」


雄常「何故科学的に挑もうとしたのか」


萌神「これまでの萌え属性は色んな理論理屈を打ち立ててきたのに、これだけ無いとかかわいそうじゃないか! だから私も兄者も考えたんだ! でも分からなかった!」


萌兄「(ガラガラ)手を見せることで害無しの暗示であるとか、顔に注目してほしいから手を添える様にしているとか。色々徹夜で考えたんだけど、どれも決定打に欠けてね。無念だけど、詳細不明の認定を下したんだ」


雄常「ぶりっ子に徹夜までして考えたのは多分お前達だけだだろうな」


萌神「ともあれ雄常! どうだこのポーズ! 可愛いだろ! 萌えるだろ!」


雄常「まあ、悪くないんじゃないかな」


萌神「おお! これはいい傾向! ならばお前にこのポーズでもっとアピールしよう! 肉薄しよう!」


萌神「しかしただ近づくだけでは相手も慣れてしまう! だから距離感を適宜適切に持つことが大切! そのために足、腰、体、全身の筋肉を使い、振り子のように近づいたり離れたりする!」


萌兄「あっと幼女、ウィービングをしながら左右に振りだした!」


萌神「違う! もっと速く頭を振って!!」


萌神「高速の体重移動! 体を振った反動で……左右を叩きつける!!」


萌兄「これか!? これが幼女の出した答えか──!? 20年代、アメリカンボクシング古代いにしえのブロー、デンプシーロール!!」


雄常「ぶりっ子萌えはどこに行ったんだ」

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