そして日常へ……(4人の日々は繰り返していきます)

118 夏場の甲子園でよくみられるもの(前編)

萌神「なぁ、ロボ娘。やらないか?」


ロボ娘「……」(ため息をつきながら腕を拳銃に変える)


萌神「すまん! 悪かった! 今のは色んなものを省きすぎた! お前に『チアガールを一緒にやらないか?』と言いたかったんだ! だから撃たないでくれ!」


ロボ娘「チアガール……? あの応援するあれかロボ?」


萌兄「(ガラガラ)そう、100年ほど前にアメリカのフットボールの応援から生まれ、今では大人気の萌え属性の1つ。チアガールさ」


萌神「応援されるということは多くの人に元気と希望を与える! しかも可愛い女の子なら! ミニスカヒラヒラの服にポンポンを持っていたなら! 下にブルマかレオタードを着込んでいたら!」


萌兄「ボクみたいな超絶イケメンなら! 詰め襟学ランで僅かの隙もない、堅物一直線な男が真剣に応援していたら! その横顔に一筋の汗が垂れていたら! きびきびとした動作をつけていたら!」


萌神・萌兄『元気は2倍ということさ!(ポーズ決め!)』


ロボ娘「兄君のは応援団だと思うロボ」


萌兄「ちなみに今の2倍という意味は精神的にも、肉体的にも(意味深)という意味で言ったんだよ。その肉体的(意味深)というのは詳しく言うと」


ロボ娘「言わずとも分かっているロボ」


萌神「おやおや……妙ですねえ。まだ兄者は詳しいことは口にしていない。それなのにロボ娘さんは分かったと言った。どうして分かったんでしょう?」(唐突に眼鏡オールバックのスーツ姿に変化しながら)


萌兄「初心うぶな性格だったら『どういうこと?』とか『よく分からない』って聞き返すはずですもんね。でもそうじゃなかった! ということは……」(唐突に米軍のジャケットに変化しながら)


ロボ娘「……」(両腕をヤドリギに変化させながら)


萌神「ロボ娘さんは事前に意味を知っていた。つまりスケベということが……」


ロボ娘「前々から気になっていたが、お前はミストルテインで死ぬのか試してもいいかロボ?」

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