3 萌えろお兄さん

雄常「とりあえず色々聞きたいんだけど。萌えパワーってなんだよ、そもそもお前誰だよ」


萌神「質問は1つに絞れ。私は萌神幼女。天界に住む神々の内の一柱で、萌えを司る神様だ」


雄常「神様?」


萌神「そうだ偉いんだぞ。本来だったらお前なんか声だってかけられないくらい偉いんだ。サイン書いてやろうか?」


雄常「いらん」


萌神「…………そうか。まあいい、どうせ後で泣いて欲しがるのだから。ともあれ、さっき言った萌えパワーとは人の心から滲み出る萌えの力を指す」


雄常「……そろそろ嘘はつかなくていいから真実を話してくれ」


萌神「嘘ではない。私はその萌えパワーを喰らうことで生きている。そしてそのパワーが一際大きければ私は主神すら越える神ともなれるのだ」


雄常「……この目……どうにもマジっぽいなぁ……」


萌神「そして調べたところ一際大きな萌えパワーをお前が持っているのだ! お前の萌えパワーをもらえば私は主神の力すら凌駕できる! だからお前を萌えさせるためにここへ来たのだ! 私にできることなら何でもやるぞ!」


萌神「このいかにもな幼児体型で、様々な性格を演じることはもちろん可能! しかもそれだけではない! 私が本気になれば整形も! コスプレも! 髪型、体型変化することも! 思いのままの姿に変化することなど全て私にとっては容易い!」


雄常「えーと、電話帳は……見つからないなぁ……」


萌神「そしてその末にお前を萌えさせてやるぞ! さぁ、何かしてほしいことはあるか!? どんなリクエストにも応えてやるぞ! どんな願いでも叶えてやろう!」


雄常「近くの病院の電話番号いくつか知ってる?」

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