2 自縛神スカタコアホ

翌昼

萌神「ふぁーあ、よく寝た……ってあれ? 何で私縛られてるんだ?」


雄常「よう、おはよう。突然だけど縛らせてもらったからな」


萌神「おいそこの人間。何故私を縛るのだ?」


雄常「一応身の安全のためにな」


萌神「はっ! まさかお前にはこういう趣味が⁉」


雄常「一言も言ってないんだけど」


萌神「あー分かる! 分かるぞ! 皆まで言うな! この様に荒縄という武骨なものが柔肌を絞めつける! それ自体がすでに萌えの範疇はんちゅう! このギャップが溜まらないんだろ!分かるぞ!」


萌神「しかも拘束しているために、女性を意のままにできるという征服欲も湧いてくる! こういうのが好きなんだなお前は!」


雄常「いや、だから不法侵入者に対して身の安全を守るためにな……」


萌神「ふふふ……それならそうと早く言えばいいものを! さあ、好きにするがいい! まだまだもっと過激なことをしたいんだろう?」


雄常「そんなことしなくていいから事情を説明して出ていって欲しくてな……」


萌神「例鞭で叩くなり、蝋燭を垂らすなり、亀甲縛りをするなり、私を吊るすなり好きにするがいい! その全てを私の幼い肉体で受けよう! そしてお前の萌えパワーを出すのだ!」


雄常「聞けよ」

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