59 混ぜるな? 聞けん!

萌神「雄常、ウニを食べないか? きっとおいしいぞ! 味見してないけど!」


雄常「……さっきコンビニでプリンと醤油頼まれた時点で嫌な予感してたけど、まさかそれで作ったんじゃあるまいな?」


萌神「そうよ! そのまさかよ!」


ロボ娘「控えめに言って、狂ってると思うロボ」


萌神「何を言う! 何かと何かを混ぜて新たなものを作り出す! これは遥か古代の時代より繰り返され、歴史を発展させてきた行いであるんだぞ! ネアンデルタールとホモサピエンスの遺伝子がそうであるように! 錬金術で幾度も行われてきたように!」


萌神「異なる2つのものをレッツ・ラ・まぜまぜすることによって、スーパーベストマッチでヤベーイ! ということになるのはむしろ自然とさえいえるのだ! そしてこれは萌えも同様! 例えばツンデレにツインテ、女騎士にくっ殺、昼下がりに団地妻!」


ロボ娘「……言いたいことは分からないでもない。最後のは若干違っている様な気がするがロボ」


萌神「そこで雄常! イメージしろ。もし私に動物の耳がついていたら、可愛いだろ?」


雄常「あー、それはあるかもな」


萌神「更にそこへロボ属性として、キャタピラや大砲が付いたら可愛さ鋼のムーンサルト昇りだろ?」


雄常「……人によるんじゃないかな」


ロボ娘「現実を教えるのも優しさだと思いますロボ」


萌神「更に更に! 魔女っ娘属性のステッキ! 幼女属性のランドセル! 人妻属性のエプロン! サドッ気を表すイバラの鞭! 歴戦の戦士の現れである眼帯! なんだかよく分からない生物の触手! 大きく分厚く重くそして大雑把すぎて、それはまさに鉄塊としか表現できない剣! 『任務完了』と言いながら押せる自爆装置!」


萌神「1つ1つが萌え材料であるのにも関わらず、これだけ混ざれば高次の次元に到達するのは必然必須! そしてそんな私を見て萌えるのは運命とさえ言えよう!」


ロボ娘「で、雄常さんはこいつを見てどう思いますかロボ?」


雄常「持ち味が死んでると思う」

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