123 創作では人気、現実では逮捕(後編)
萌兄「それは禁じられた萌えの中でも絶大な人気を誇り、これを主題としたドラマも多々ある。男女どちらからも支持される萌え……その名は『教師萌え』さ!」
雄常「あー……」
萌神「なるほど、確かに人気ありますね。児童福祉法や校則などに引っかかりますが、ギャルゲーや乙女ゲーでは大体その手のキャラが1人は配置されてますし」
雄常「あー、うん、そうだなー」
萌神「ちなみに兄君さん、何故人は教師に惹かれるでしょうか?」
萌兄「恐らく家族以外で接する時間が長い大人だからだね。反発心も抱きやすいものだけど、長時間一緒にいるため色々と相手の長所も短所も見えてくる。それが故に愛しさも抱きやすいのだろうね」
萌神「なるほど! それで雄常さん、私は今スーツ姿の女教師の服装をしています。どうです? この時点で萌えが、ときめきがあるでしょう? 何なら付合いを長くするために、この後2人っきりの生徒指導をしましょうか?」
萌兄「ちなみにボクは若くてバンドマンの側面もあるけど、ユーモアもある新任教師だよ! ボクとしっぽり人生相談するために、特別教室に2人っきりでいてもいいんだよ?」
雄常「……」
ロボ娘(……雄常さんの様子がおかしい?)
雄常「……俺の初恋は小学校低学年のときの担任の先生でな」
萌神「突然の暴露!」
雄常「すっごい綺麗な先生でな、すぐに転任しちゃったんだけどある時偶然会ったんだ」
萌神「おお! もしやそこからロマンスが!?」
雄常「……いや、ならなかった。だってパンチパーマのおばちゃんになってて、『あらまあ、もしかして波野君? 下の方は並みじゃない波野くんよね?』とか第一声で言ってきたんだぞ。俺の初恋も木っ端みじんに砕けたわ」
萌神「……」
ロボ娘「……」
萌兄「……」
萌神「……はい、大人は必ずしも美しくはないことが分かったところでお時間が来たようです。皆さんまた会いましょうー! さよならー!」
雄常「そのときはトラウマえぐらない奴で頼むわ」
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