91 マッドMAX(前編)

萌神「波野雄常! お前は神にも悪魔にもなれるのだ! 神となって萌えを操るのも! 悪魔となってこの世の中から萌えを根絶させることも! お前の自由だお前が選べる!」


雄常「白衣にハゲかつらととち狂った様なセリフ。つまり今回の萌えはマッドサイエンティストか……これ萌えって言えるのかなぁ」


萌神「マジソガーZを知ってたか! 偉いぞ雄常! サイン入りTシャツを後でやろう!」


雄常「ちょうど寝間着が欲しかったから助かるっちゃ助かる」


萌神「そして先ほどの疑問だが答えよう! マッドサイエンティストは萌えになる! 確かにそれがじじいやおっさんなら萌え材料にはならないが、美少女のマッドサイエンティストは萌える!」


萌神「何故なら少女の場合、天才と少女というギャップが生まれることもできる! お姉さん的なキャラだとしても年上の持つ威厳の補填的なものになるから、萌材料として十分機能するのだ!」


萌兄「(ガシャーン)怪しげな薬を作って実験しても、巨大ロボを作って暴走させても、テヘペロすれば許してくれるしね。可愛ければ何でも許される!」


雄常「俺は許さないけどな。特に窓割って入ってくる奴は」


萌神「器小さいぞ雄常。窓の一枚や二枚でケチケチするな。兄者が来てくれるから、私も萌えの解説がスムーズにできているというのに」


萌兄「そうだよ雄常くん。萌えは人と獣を分割する境界だよ? そのために君の諭吉がなくなるのは人であることの必要経費。普通のことだと思わないかい?」


ロボ娘「それではお前達にはそんな境目を意識しなくても済む世界に行かしてやろう。苦しむ間もなく一瞬で消し飛べロボ」(両腕を波動砲に変化させながら)


雄常「………………ロボ娘、さすがに可哀想だ。やめよう」


萌神「おい今の間は何だ! まさか一瞬それもありかなとか思ったんじゃないだろうな!?」


雄常「HAHAHA、MASAKA」


萌神「何だそのアメリカン的な笑いは! お前そんなキャラじゃないだろ!」

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