92 マッドMAX(後編)

雄常「それはともかく何か研究開発とかしたのか? それらをしてないなら『サイエンティスト』とは言えないぞ?」


萌神「安心するがいい。私も形だけの萌えは金魚すくいの網よりも薄いと認識している。だからきちんと科学的なことをしてきたぞ!」


萌兄「そう、ボクと2人で昨日の夜、ロボ娘くんを徹底的に改造してきたよ」


ロボ娘「……は?」


雄常「すごーい。嫌な予感しかしなーい」


萌兄「大丈夫、今回は自爆装置じゃないから。ただ体が色々変形して、トラソスフォーマー的な感じになるだけだから」


ロボ娘「……つまり私は車に変形できるようになったということかロボ?」


萌神「その通りだ! 普通のロボには出来ない車への変形! それへの感謝の気持ちとしてお金をくれてもいいんだぞ!」


ロボ娘「そうか、釣りはいらないから波動砲で払ってやるロボ」


萌神「待て待て待て! 考えてみろロボ娘! この変形機能はお前にとって良いことだらけなんだぞ! お前に雄常が乗るんだぞ!(乗車的な意味で)」


ロボ娘「……!」


萌神「お前に体を預け、命運を共にするんだぞ!(運転的な意味で)お前を意のままに操るべく、両手でしっかりと力強くお前の一部を握るんだぞ!(ハンドル的な意味で)お前の体を踏みつけてくれるんだぞ!(アクセルを踏み込む的な意味で)」


ロボ娘「……」(ロボ娘妄想中)


萌神「それらを歓迎しないのか? するだろ!」


ロボ娘「……わたしはそんなやすいおんなではないろぼ」


萌神(とか何とか言いながら赤面して口がにやけきってるなこいつ。うーん、萌え!)


萌神「さあ、雄常! 今すぐこいつの心臓のビートを高める長いものを入れろ!(鍵を入れる的な意味で)そしてロボ娘の口から嘆声をあげさせまくれ!(エンジン音的な意味で)」


雄常「ごめん俺車の免許持ってない」


萌神「……」


ロボ娘「……」


雄常「……」


萌兄「あ、ボク急用思い出した」


ロボ娘「必要ない今からお前らには永遠の休養が与えられるからだロボ」

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