110 我が名はG
ミーンミーンミン……
萌神「また暑いなぁ……」
雄常「ちゃんとエアコンつけてんだけど、あんま効果ないなぁ」
萌神「今何℃なんだ……24℃? こんなん冷房に入らんわ! 最低でも18℃にしろ!」
雄常「18℃でこの薄着なら、逆に俺達寒くなると思うぞ」
萌神「良いんだよ! そしたら札束燃やして『どうだ温かくなったろう』って言ってやるから!」
雄常「戦争特需の成金かお前は。第一そんな金持ってないだろ」
萌神「だったら稼げばいい! 私にかかれば金を稼ぐなど楽勝なのだ!」
雄常「……今までお前が稼いだことあったっけ?」
萌神「ない! だが私に合った仕事が無い以上、仕方あるまい。それに仕事は無くても金は得られる! 新しい萌えを作り見せることで、特許料で稼げばいいのだ!」
雄常「新しい萌えってどんなんやるんだよ? 今のお前みたいにただとろけているだけじゃ萌えにならないだろ」
萌神「確かにこれだけでは萌えとは言えぬ。ならばここから足すことで新たな萌えを作り出そう!」
萌神「まずはピコピコと可愛らしく動く2本のロングアホ毛! この時点で十分可愛い!」
雄常「波平はしてないんだな? それなら可愛いか」
萌神「次に生命力に溢れた健康的な褐色肌。全身焼いてきたぞ! 褐色肌好きにはたまらんな!」
雄常「『黒だよ……真っ黒!』と言わんばかりに真っ黒か……ん?」
萌神「テカテカ光る、漆塗り食器の様な黒髪! これも多くの人に大人気だ!」
雄常「ああ、うん、分かった。ちょっと待ってろ(ゴソゴソ)」
萌神「全身の筋肉を液体としてイメージすることにより得られる初速が最大時速270キロにもなる運動能力! その萌えの名は……ずばりゴk」
雄常「凍結スプレー照射―!」
萌神「じょうじー!」
雄常「最近の抵抗性ができた奴には、やっぱり冷凍性が一番効くな」
萌神「私が倒れたところで……第2第3の私がお前の前に現れて……」
雄常「そうなる可能性があるから今日はバルサン焚いておくかな」
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