100 男のロマンにして夢(前編)

雄常の部屋にて


雄常「んが……? あれ? 俺部屋で寝てたはずなのに……何でこんなに内装が変わってるんだ?」


ロボ娘「……GPSはそのまま。どうやら雄常さんの部屋に改造が施されたみたいですね。後であいつへのお薬増やしておきますねロボ(毒薬的な意味で)」


萌兄「皆様、お目覚めの様ですね。それではこれより謝罪会見を始めたいと思います。司会は私、萌神兄君が担当させてもらいます」


雄常「え、突然なにこのノリ」


萌神「皆さま、ありがとうございます。この度は全世界から尊敬と畏敬とを一身に集めている萌えの神。至高の芸術スタイルでいながら、性格も完璧。そんな私の会見を見られる光栄を噛み締めてください」


雄常「さっき謝罪会見だって言ってた気がしたけど気のせいだったかな」


萌神「ともあれそんなこの世の頂点に立っているもの、萌神幼女として今回あるまじき行いをしてしまいました。これについて猛省するしかないと思っています。誠に申し訳ありませんでした」


ロボ娘「そう言っている時点で反省してないロボ」


萌神「お静かに! 皆々様から様々にお聞きしたいことはあるかと思いますが、まずは私の主張を言わせてください。その後でいくらでも質問を受け付けます。答えるかどうかは気分ですが」


雄常「気分かよ」


ロボ娘「あとどれくらいの寿命なのかは聞きたいロボ」


萌神「まず私としては日々雄常を萌えさせようと、様々な挑戦をしてきました。王道的なものも、マニアックなものも。試行したものは回数にすると60以上にもなります」


萌神「それもこれも、雄常が『萌えってなんなのよ?』と聞かれたら『人生、かな…?』と答える様にしたかったからに他なりません。一番は萌えパワーを得て他の神々を屈服させたかったからですが。神々が私の前に跪き、屈辱に歪む顔が見たかったのですが」


雄常「……本音を語っている点を評価すべきかな?」


ロボ娘「正直とばか正直には天と地ほど差がありますロボ」

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