雄常「………………」

萌神「ふふん、驚いて声も出ない様だな。無理もあるまい。この私の完全完璧にしてパーフェクト、究極の萌えの具現形態。これを見て視力を失わないだけでも称賛に値しよう」

ロボ娘「何かバトル漫画で出てくるボスみたいなこと言い出し始めたロボ」

雄常「あー、すまん。今回は何の萌えなのか、まるでさっぱりなんだけど。一体何なんだ？」

萌神「ふっ、良かろう。愚かなる大衆に対して解説するのは上に立つものの義務！　それを怠けるようで何が神か！　説明してやろう！

萌神「この世の中、今日の常識が明日の非常識になることは珍しくない！　ピラミッドは奴隷が作ってきたという説は数々の証拠から否定されている！　またティラノサウルスの外見や立ち姿も昔と今ではえらい変化している！　この様な例は枚挙に暇がないほどだ！」

萌兄「（ｶﾞｼｬｰﾝ）そしてそれは男女の性格も同様だね。時代は多様化の時期を迎えたのさ。力が強く、筋肉が隆起したムキムキマッチョな男性も確かにいることはいるよ。けれどもそれだけが男性のあるべき姿ではななくなった」

雄常「今のあんたは十分強いと思う。だから弁償してな。そんで同じコスプレしてんのな」

萌兄「（無視）力なく弱々しくながらも、勇気を振り絞り戦いに赴く男性。弱者と強者のハイブリッドした姿も惹かれる様になっていたということさ」

萌神「その通り！　そしてそれは女性も同じ！　かつてはお淑やかで控えめな女性こそ理想としてもてはやされてきたが、時代は変わった！　それとはまったく違う積極的な女性が最近は多くなったのだ！　そしてそれに萌えるのは不思議でも何でもない！」

萌神「つまりこれは今までの女子像を覆す新たな女性に萌えるもの……肉食女子萌えということよ！」

雄常「……俺にはただのサメの着ぐるみを着たかわいい子にしか見えない」

萌神「つまりそれは萌え！」

雄常「違うんじゃないかな」

ロボ娘（雄常さんはサメの着ぐるみが好き、と……）

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