57 大多数が体制に従う中、孤高にも反逆し世界に逆らうもの。その名は 2

萌神「ロボ娘がアホ毛を欲しくなったみたいなので、新しくアホ毛が付いたカツラを作ってきたぞ! これで私もロボ娘もアホ毛持ち! 感情表現は豊かになり、雄常に好かれるし萌えも出る! これぞwin-winの関係だ!」


雄常「……俺の視力が突然ストライキでも起こしたんだろうか。俺の目の前にはハゲカツラしか見えないんだが?」


萌神「ハゲではない! 確かみてみろ! ほらここ! ここに一本髪の毛が生えているだろ! 髪の毛がある時点でこれはハゲではないのだ!」


雄常「海に角砂糖入れても砂糖水とは言えないと思うんだ」


萌神「『波平さんの1本だけ逆らって存在するあれもアホ毛なのだろうか……』という天からの啓示を私は受けた! 正論! 全くの正論! だからこのカツラを作ったのだ!」 


萌神「古来から多くの父親を始めとした、数多の男性に存在してきたこれを取り込んで生まれた、全く新たなアホ毛萌え! これは『真』でありながら同時に『新』にして『神』である萌えに進化した、シン・アホゲとでも言おうか!」


ロボ娘「……今すぐ土下座すればまだ許してくれる人は多いと思うロボ」


萌神「黒色の回りに対となる色を置くことで両色が際立つ。この美術的手法を用いることでアホ毛である黒を引き立たせ、まだツヤのついた肌も同時に目立たせる! そのテカリ具合が示すところ、それ即ち男性好みの光輝く女性の肌そのもの!」


萌神「またこれまで多くの萌えを聞いてきた聡明なる2人なら分かるであろうが、萌えにズレは欠かせない! 幼女である私がこれを被ることで必然生まれる隔たり! ギャップ萌えも完備!」


萌神「さらに原作リスペクトの精神を私は忘れない! だから今の私はツンデレ!そして眼鏡装着! アホ毛持ちメガネっ子ツンデレ! これぞ正に萌え属性の、宝石箱や~!」


雄常「何だろう、話だけ聞いてたらありな気がしてきた……」


ロボ娘「雄常さん正気を保ってくださいお願いですから私だけではツッコミ切れませんロボ」

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