番外編 死亡遊戯

萌神「雄常、突然だがゲームをしないか?」


雄常「いいけど何をやるんだ? アクションか? 格ゲーか? それともレーシング系か?」


萌神「ふっ……! この発想……! ゲームと聞いてテレビゲームしか思いつかないとは、いかにも非モテ男の考えそうなことだ」


ロボ娘「……(無言で腕を日本刀に変化させる)」


雄常「ロボ娘、俺は気にしてないからやんなくていいぞ。しかしそれなら何をやるんだ?」


萌神「ふふん、これ自体は萌えの範疇はんちゅうではない。だが萌えに通じるゲームであるのだ。多くの男女の仲を進めてきたゲーム、胸をときめかせてきたゲーム、選別民にのみ許されたゲーム。その名は、ポッキーゲーム!」


萌神「ポッキーゲーム! 魅惑蠱惑誘惑の三拍子揃った究極のゲーム! これを経ていくことで人はリア充(一般的な意味で)になり、その後リア獣(性的な意味で)へ進化、そしてリア住(マイホーム購入的な意味で)となっていく! まさに現代の成人式と位置付けても間違いではないゲーム! これをやることこそが一人前の証と考えてもいいかもしれないな!」


萌神「そして雄常! 私もお前も立派な大人! ポッキーゲームをする資格は十分にある! だから今ここでやるぞ!」


雄常「まーいいけど……」


ロボ娘「すいません雄常さん、ポッキーゲームとは具体的にどのようなことをするのでしょうかロボ?」


雄常「ああ、まずはポッキーを口に咥えるんだ」


萌神「そうだ! お互いに1本ずつ口にするんだ! そしてその後はドキドキハラハラの始まり! 殴り合い蹴り合い殺し合いの開幕だ! 凶器攻撃ももちろんありだぞ! 最終的にポッキーを相手の喉目がけて押し込んだ方の勝ちだ! 命をかけたデスゲーム! 心拍が上がらない方がどうかしているな!」


雄常「お前の方がどうかしていると思う」

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