番外編 時限大好き

萌神「自爆にはロマンがある!」


雄常「よし、話を聞くからその髑髏マークの書いてあるボタンから手を離そうか」


萌神「自爆する機能を持っていると分かるだけで、読者や視聴者はそのキャラの一挙手一投足に注目。ハラハラドキドキせざるを得ないのだ!」


雄常「うん、ようく分かる。今の俺がそうだから」


萌神「いつだか言った「任務完了」の声と共に自爆する者もそうだが、他の自爆キャラも人気あるぞ! 例えば好意を寄せている男の故郷を守るため、敵を抱えて空へ飛んでいき自爆するヒロイン! 自らの体内に入り込んだ敵を倒すため、手りゅう弾で自爆する男! 『メガソテ』の呪文と共に爆発する石!」


雄常「最後のは人気無いと思う」


萌神「という訳でそんな素敵な特別オプションをロボ娘につけてみた!」


雄常「……はい?」


萌神「だからロボ娘につけたんだ! ロボだぞ? 自爆装置が無い方が異常だろう?」


雄常「お前何してんだよ一体。とにかくこっちによこせ」


萌神「だって自分が自爆するなんて嫌じゃないか。痛いし。変態じゃないんだぞ私は。それにお願いするときはきちんと頭を地面につけて頼むべきではないのかなー? んー?」


雄常「このままだとお前の頭がロボ娘によって地面に落とされると思うんだけど」


ガチャ


ロボ娘「ただいま帰りましたロボ」


萌神「おお! いいところに! それでは早速スイッチオン!」


雄常「ロボ娘、萌神からスイッチを没収しろ」


ロボ娘「イエスユアマジェスティ」


萌神「ああ! 私の特注品が!」


雄常「ようし、でかしたロボ娘」


ロボ娘「ところでこのスイッチは一体何なのですか? 初めてみるのですがロボ」


ポチ


ボンッ!


雄常・萌神『!?』


雄常「ろ、ロボ娘の首がジオソグみたいに飛んで行った……」


ロボ娘「お、雄常さん……私の好きな自然や動物たちを守ってくださいロボ……」


萌神「ろ、ロボ娘おぉぉぉぉぉぉぉ!」


萌兄「(ガラガラ)ロボ娘、死亡確認」


萌神「あ、これ大丈夫なパターン入った!」

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