78 萌えるときは誰しも楽しく!
雄常「たまに思うんだけど」
萌神「どうした?」
雄常「お前色んな萌えを俺に語ってくるけど、語りにくい萌えとかあるのか?」
萌神「あるぞ。例えば熟女萌えなどがそれだろうな」
萌神「この萌えは大好きであると公言する芸人さんも多数いるし、かなり人気も高い。しかし同時に難しく、かつデリケートな萌えでもあるのだ」
雄常「そりゃまた何で?」
萌神「まず1つとして、基準が難しい。熟女とは一体何歳から熟女というのか、どのような外見から熟女と決定づけられるのか。服装に絡んだ萌えとは違い、人によってはバラバラになるから明確な尺度がない。なので定義づけができないのだ」
雄常「ほーほー、なるほど。いつか言ってた眼鏡萌えとも相通じるものがあるわけか」
萌神「そうだ。それにこれが最も大きいのだが、この萌えは人によって大変失礼なものになるのだ」
萌神「例えばお前が太っていることを気にしていたとしよう。そんなときある女の子から『私デブ専だから付き合ってもいいよ』と言われた。それで喜ぶ人もいるかもしれないが、気にしていることを思い起こさせる。これは人によって大きく傷つく」
萌神「これと同じで『熟女好きです! 付き合ってください!』と言われることは女性にとって年を意識させる。『女性に年を聞くのは失礼』とさえ言われているのに、それを年増扱いしている。故に人によって傷つく可能性が高いのだ」
雄常「なるほど、少し分かった様な気がするよ」
萌神「そう、だから全国の熟女萌えの人! この萌えを持つのは素晴らしいことではあるのだが、相手に伝えまくるのは考えた方がいいぞ! 人によっては傷付いてしまうからな!」
萌神「萌えとは人を幸せにするもの! 誰かが悲しませるだけのそれは萌えではない! 独りよがり、エゴ、我がままだ! 自分も楽しく相手も楽しく! これを守って充実した萌えライフを送ろう! 萌神お姉さんとの約束だ!」
雄常「珍しくいいこと言って終わった気がする」
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