112 禁じられた萌え(姉編)

アネレン「こうなったら容赦しないわ! 私が掴んだ最強の萌え台詞を聞かせて、あなたは萌え萌えになっちゃう! そしてお姉ちゃん無しでは生きられない体にしちゃうんだから!」


イモレン「アネレンジャン! まさかあれを言う気なの……!」


ハハレン「うふふ、これは一瞬で勝負が決まりそうですね。歓喜の叫びをあげつつ、萌えパワーを放出するのも時間の問題でしょう」


雄常「ノリだけで言うならバトル漫画そのものだけど全然緊迫感が無い」


ムスレン「その余裕、果たして何時まで持つですぅ? アネレンの想いは脅威の一言ですぅ!」


イモレン「あれは私も恐れているわよ。何せうるさすぎて誰も聞こうとしないしね」


ロボ娘「それは悲しさしかない気がするロボ」


アネレン「姉! 年齢が上であるが故に、当然弟よりも色んなものができるわ! でもそこは人間であり、若さもある! まだまだ人間的欠点はたくさんあってしまうものなの!」


アネレン「そのために悩むことなんてたくさんあるわ! しかしそんな姿こそ、すっごく可愛いの! 解決のために涙ぐましい努力する姿など、至高そのものなのよ!」


雄常「以前言ってたものに当てはめるなら、ドジっ子萌えに近い感じか?」


アネレン「いいセンいってるわね! 長所と短所の2つが合わさって成り立つのがこの萌えなんだから! ともあれ姉萌えはその特徴から、『萌え界のメド□ーア』と言っても過言ではないのよ!」


雄常「過言だと思う」


ロボ娘「同感ですロボ」


アネレン「(無視)だからこそ今ここに究極の姉的でありながら、ツンデレ的対応も備えたもの! しかも間違いなく愛されている実感を得られる台詞を、言っちゃうわ! そして姉の虜になりなさい!」


雄常「ほうほう、それは?」


アネレン「『戦え……私の手の中で戦いなさい……勝った者は、あたしが全身全霊を賭けて愛してあげるよ……!』」


ロボ娘「とち狂ってお友だちになりそうな台詞ですロボ」


雄常「しかもこれは実の姉の台詞じゃないな」

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