6 ツンデレラ

雄常「おーい、萌え神」


萌神「な、何よ、気安く話しかけないでね!」


雄常「? 何で怒ってんだあいつ?」


萌神(ふふふ……気にしてる気にしてる……これぞブームにもなり一般人にまで浸透している伝説的存在の萌え、ツンデレ!)


萌神(笑いの理論でも証明されているが、人はズレを楽しむ生き物! このツンデレはまさにそれ! 基本怒っているかのようなツンケンした態度と、好きで好きで溜まらない感が溢れかえったデレの性格! このギャップの萌え地獄、これに幾人の男達がやられてきたことか!)


萌神(さあ、雄常よ! 何かアクションを起こすがいい! そして私はまだ私はツン的な対応をしよう! その後お前がいい加減軽く怒ったりした瞬間に一気にしおらしくなり、その後デレてやろう! このツンデレによって萌えよ! 落ちよ! 崇めよ! そして萌えパワーを寄越せ!)


雄常「じゃあお前用にシュークリームを買ってきたけどいらないか」


萌神「!(な、なんだあのお菓子は……あんなおいしそうなお菓子見たことないぞ……食べたい! 食べたい!)べ、別に欲しい訳じゃないけどどうしても、って言うならも、貰わないことはないわよ!」


雄常「口が悪い奴にはやらない」


萌神「すいませんわたしが悪かったですいかなる仕打ちにも甘んじて受けますので卑しいメス豚にどうかそのシュークリームをお恵みくださいませ御代官様後生でございます今必要でしたらこの場で腹を切りますのでどうかご慈悲をお願いします」(土下座)


雄常「お前にプライドは無いのか」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る