161 「いっぱい食べる君が好き」にも通じるもの
萌神「雄常。このアニメキャラのプロフィールを見てくれ」
雄常「なになに……バスト98、ウエスト58、ヒップ92、身長155、体重39……うーん、さすがにこれはないだろ。いくらフィクションでもあり得ない」
萌神「その通りだ。しかし世間の男は平気でこんなプロヒールを女に求める! 過剰なやせ形信仰! 一般の女性にしてみると殺意すら覚えるだろう!」
萌神「しかしいつの世も多数派がいれば、それに反逆の牙を剥くものがいる。ぽっちゃり系萌えはその旗手を務めるものだ!」
雄常「ぽっちゃり系ってあれか、ちょっと普通より太ってる人のことか」
萌神「その通り! どの程度脂肪がついてるのか、そこは主観によるので省く。だが概ねお前の言っていることが正しい、ぽっちゃり系だ!」
ロボ娘「……おかしい。人は無駄を嫌う生き物だ。だからこそ効率化や合理化を推し進め、現代社会は作られてきたロボ」
ロボ娘「そして贅肉とは無駄。それを備えた者が好かれる道理はない。萌えを抱くのはあり得ないはずロボ」
萌神「ふっ、若いなぁ、ロボ娘よ。確かに贅肉は無駄な肉と見られがちだ。しかしそれは見方を変えれば有益なのだ」
萌神「ぽっちゃり故の抱きしめた時の弾力と暖かみ、これは無駄か? 否だ」
萌神「そんな自分に思い悩む姿、これは無意味か? これも否」
萌神「たくさんの食べ物をおいしそうに食べる様子、これは無価値か? 否、断じて否!」
萌神「他の属性にはできにくいオンリーワンな特性を持つ、これがぽっちゃり属性! それになるべく、きちんと食べてぽっちゃりになるぞ! 爆食するぞ!」
萌兄「(ガラガラ)そして今、ぽっちゃり体型を作る為のボクの料理が完成した! 皆も一緒に食べて食べて! お残しは許しまへんでー!」
つ揚げバターとPB&C、マヨネーズ一本丸々を乗せて
雄常「それ全部食べたらぽっちゃり系じゃすまないだろうな」
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