14 普通科大学の平均生(前編)
雄常「萌神ー、シュークリーム食べるかー?」
萌神「『食べる』と心の中で思ったならッ! その時スデに行動は終わっているんだッ!」
雄常「ワケわかんないこと言ってんならやらないぞ」
萌神「下さい! ジャンピング土下座でも何でもしますから! 靴の裏を舐めろと言うならその場で舐めますから! 下さい!!」
雄常「最初からそう言えば俺だってすぐに渡したのに……ほれ」
萌神「シュークリームは……へっへっへっ……こうやって蓋の部分を取って……クリームに着けて……うまいっ!」
(テーレッテレー)
雄常「ねるねるねるねとか誰も分からんだろ」
萌神「意外と有名なんだぞあのお菓子。それにおいしいのは否定できまい。ところでこんなにたくさんのシュークリームよく買えたな、高かったんじゃないか?」
雄常「あー……これはもらいもんでな。普段よく買ってるところの店員さんがおまけしてくれたんだよ」
キュリーン!
萌神「! この感じ……お前恋をしているな! このシュークリームが絡んだ人にお前は恋をしている!」
雄常「……そんなまさか」
萌神「隠すな隠すな! 私は萌神幼女! 一際心の動きには敏感なのだ! 特にそれが恋愛なら尚更な! しかしそれなら早く言えばいいものを! 私が恋のキューピッド役を買って出るものを!」
雄常「……頼っていいのか?」
萌神「任せろ! この天界の『バニッシングフラッガー』と呼ばれる萌神幼女に委ねれば、全て解決だ!」
雄常「バニッシングって消すって意味じゃなかったか?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます