68 対魔忍?あ!詐欺!

萌神「忍者……それは歴史かを裏から支えし者……それは人の道を外れた外道を裁く人理の守護者……それは決して語られない忍び的存在……」


萌神「忍者……それはブラックホールに消える奴。それはハリケーンを起こす者。それは忍びなれども忍ばずパーリナイ!」


雄常「はいはい、くノ一萌えね。うんうん。その頭から被ったバスタオルの下にくノ一衣装でいるわけね」


萌神「そんな流れ作業みたいな応じ方は無いだろう! この萌えは人間の持つ正負どちらも併せ持った、人間賛歌的な萌えなんだぞ! 可愛いんだぞ!」


萌神「くの一、即ち忍びは己の心を殺し主君に忠義を尽くすもの。しかし人間は感情とは別居できない生き物。主命を優先するか、感情を選ぶか。意志と理性に揺れ動く様は堪らないものがある!」


雄常「なるほど。いつだか言ってた巫女萌えにも通じるものがあるわけか。でもそれだったら普通の萌えと同じなんじゃないか?」


萌神「確かに通常の萌えならばこれだけだが、まだあるのだ! その心をどちらに向かわせるか? くの一萌えの真髄はここにある!」


萌神「敵の忍びを捕らえ、性的欲求の捌け口として使う! 最初は義務感や使命感によって必死で抵抗するも、連日の陵辱により少しずつ快感だけに生きる様になる! これぞ征服! これもまた萌え!」


萌神「または愛の蜜漬けにするが如し、愛を注ぐことで人としての喜びを取り戻していく。そしてやがて訪れる主命と自らの意志の板挟み、これにより身を焦がす様、これぞいじましさ! これもまた萌え! この様にくノ一萌えと言っても描ける図は2種もある、稀有な萌えと言えよう!」


萌神「さあ雄常! 私は既に着替えて準備完了している! そんな私の姿を見て萌えろ! そしてその後好きな風に私を扱うがいい!」


(萌神、バスタオルを脱ぎ捨てる)


萌神「どうだ? くノ一だぞー! 可愛いだろー! 萌えるだろー!」


ロボ娘「……」


雄常「そこで宗十郎頭巾に行っちゃうところは可愛いと思うよ」

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