66 裸の神様
兄君の部屋にて
萌神「うわーん! 兄者えもーん! また雄常が萌えてくれなかったよー!」
萌兄「仕方ないなあ幼女くんは……こうなったら男女共通にして、究極の萌えを授けてあげるよ」
萌兄「はい、全裸ー!」
萌神「なあにそれ? 何もないじゃない?」
萌兄「うふふふ、確かにね。でも何も自分を隠すものが無い場合、人はどうする?」
萌神「うーん、手や足で色々隠すとか?」
萌兄「そうなんだよ、露出したくない部分を頑張って隠そうとする。涙ぐましい努力だよね。でも当然全部隠せるわけもなく、一部は露出しちゃうんだ」
萌神「そっか! そうなると恥ずかしくて赤面顔になる! それだけでも萌えるのに、しかも大半の肌が見える! 腋、お腹、太もも。色んな所が楽しめる豪華特典満載の萌えなんだね!」
萌兄「そうなんだ。しかもこれは男女どちらでも通じる萌え。鍛えあげられた筋肉でも、整ったバストでも。見るところこそ違うかもしれないけど、どこかしらに惹かれるのは男女どちらも同じなんだ。必ず雄常くんも萌えるに違いないよ」
萌神「よーし、この萌えで雄常にギャフンと言わせてやるぞー!」
萌兄「頑張ってー!」
萌神、部屋を飛び出しながら服を脱ぎ捨てる
萌神「雄常ー! 覚悟しろー! 全裸でお前に迫ってやるぞー!」
アナウンサー「本日、あるアパートで全裸の女の子が保護されるという事件が起きました。保護された少女は
「HA☆NA☆SE! 私は変態ではない! この姿が変態に見えるというのなら、お前達は何故世界各地の絵画や彫刻を取り締まらない! あいつらはセーフで私がアウトとかおかしいだろ! 私は女神なんだぞ! ええい、いいから離せ! 雄常ー! 私を見ろー! 抱けー!」
などと意味不明なことを言いいながら暴れており……」
雄常「……」
ロボ娘「……」
萌兄「(ガラガラ)まー、全裸で外に出ればそうなるよね」
その後、仕方なしに助けに来たロボ娘に萌神は連れ帰られたが、雄常に叱られたのは言うまでもない。
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